H.ステンソンが滑り込みでマスターズへ F.ヤコブソン、R.スターンも
スウェーデンのヘンリック・ステンソンが11日(木)開幕の「マスターズ」の出場権を滑り込みで掴んだ。前週の世界ランキング58位で迎えた米国男子ツアー「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で8位フィニッシュ。ランキング53位から戦った今週の「シェル・ヒューストンオープン」で2位タイに入り、前週の世界ランキング50位以内入りを確実にした。
この日は、ステンソンが通算15アンダーの2位でホールアウトした直後、試合は豪雨のため約2時間40分の中断に入った。最終的に優勝したD.A.ポインツが再開後にスコアを落とせば、プレーオフ、そして優勝の可能性もあったが、上位でフィニッシュに満面の笑み。「18番を歩きながらキャディに言ったんだ。『2週間後はグリーンジャケットのために戦っているんだ』って。本当に良かった。それがここでの一番の目標だったから」。
8か月前の時点ではランキング133位と低迷。その後の巻き返しが光った。「マスターズのことは考えないようにして、やるべきことをやろうとするのに、すごくエネルギーを使った。それは紛れもなく、試合に勝つため、良いショットを打とうとするためだったんだけど」。
8年連続の出場となるステンソンのほかに本大会前週の世界ランキング50位以内のカテゴリーで出場権を獲得したのは、フレドリック・ヤコブソン(スウェーデン)とリチャード・スターン(南アフリカ)となっている。
一方、ヒューストンでの米ツアーが終わる数時間前に、モロッコで開催の欧州ツアー「ハッサンII ゴルフトロフィー」を制したマルセル・シーム(ドイツ)は、惜しくも50位に届かず。ステンソンの活躍のほか、既に出場権を持つラッセル・ヘンリーが、ヒューストンで45位フィニッシュしたこと等により、ランキング50位以内を確保した。
なお、今週を当落線上の50位で迎えたジェフ・オギルビー(オーストラリア)はヒューストンで予選落ちして圏外へ。次週の米ツアー「バレロ・テキサスオープン」で優勝する以外に、オーガスタ行きのチケットを手に入れる術はない。