タイガー・ウッズはオッズNo.1 余裕のラウンドで表情も明るいぞ!
月曜日、ようやくUSオープン・ウィークが本格的に始まった。
この日、タイガー・ウッズは軽くハーフラウンドの体慣らし。かるく調子をみるはずだったが、もちろん周囲はタイガー・マニアでぎっしり取り囲まれ、最後の9番にさしかかると「やれ!やれ!」と大歓声が巻き起こった。
セカンドのボールをピックアップしたタイガーはやおらそのボールをティアップ。なんとドライバーでグリーンに向かって打つパフォーマンスを見せ、ギャラリーは大喜び。ちなみこの9番は、607ヤードという超ロングホールだ。
ファンサービスする余裕さえあるタイガー。表情はくったくなく明るい。1週間の休養で、悪天候とショットの乱れで最悪だった先々週のダメージはすっかり消えているように見える。ショットは問題ないという感じだ。しかしグリーン上では、ちょっとナーバスな雰囲気も感じられる。コングレッショナルを征服するか、敗北するか、すべてはパット次第ということなのだろうか。
日本のジャンボは加瀬秀樹と組んでの練習ラウンド。これもハーフで止めるつもりだったのだが、つい残りのハーフもまわってしまった。せっかくラウンドし始めたんだから、やめるのはもったいなくなってしまったのだろう。
現地のオッズ(賭け率)ではもちろんタイガーがトップ。2番手はグレッグ・ノーマン。ノーマンの人気はやはりすごい。最下位はなんとコーリー・ペイビンで、1000対1! なんといっても元USオープンチャンピオンなのにね。
■ タイガーウッズ プロフィール
本名エルドリック。「タイガー」は、父アールのベトナム戦争時代の戦友だった将校の名前から付けられた。AJGA(ジュニア)時代は今田竜二ともライバルだった。タイガー・ウッズ基金を設立し、ジュニア育成やチャリティ活動なども積極的に行っている。2004年10月にエリン嬢と結婚し、2010年に離婚。2008年は4月に左膝の手術を受け、約2ヶ月間ツアーを離脱。6月の「全米オープン」で復帰し、完治していない状態で、トリプルグランドスラムを達成した。2010年に起きたスキャンダル騒動後、左膝痛の再発も重なり一時は世界ランキング50位を下回る低迷ぶりだったが、2012年「アーノルドパーマー・インビテーショナル」で3シーズンぶりの復活勝利。同年は3勝を挙げて通算74勝目に到達し、通算勝利数でジャック・ニクラスを抜き歴代2位となった。2013年は5勝を挙げ、4年ぶりとなる賞金王奪還を遂げた。2015年8月末の「ウィンダム選手権」を最後に、腰の故障を理由に戦列を離れ、16年のツアー出場はゼロに終わった。2017年「ファーマーズインシュランスオープン」で1年5カ月ぶりにツアー復帰した。
■ コーリー・ペイビン プロフィール
カルフォルニア州生まれ。UCLAでも活躍し、82年にプロ入りを果たす。175センチ、70キロの小柄な体躯ながら、91年に賞金王を獲得、95年には「全米オープン」を制覇している。