米国男子ツアー

新書「チェイシング・タイガー」の著者にインタビュー

2002/08/15 09:00

「チェイシング・タイガー」の著者カート・シンプソン氏は、過去に6本のゴルフ書を書いているベテランのゴルフ作家。ついに彼がタイガーを追った。タイガーの強さを一言で言うなれば「威圧感」だと語るシンプソン氏。

カート・シンプソン
「他の選手たちは震えるほどタイガーを怖がっているわけではないけど、でも彼らのプレーが崩れるほどタイガーからのプレッシャーを感じてしまう。マスコミも同じだ。タイガーが嫌うような質問をすれば取材のチャンスを二度ともらえないから、みんなタイガーへの質問を吟味している。グランドスラムがかかっているメジャー前くらいだろうね、タイガーが困るような質問を浴びせさせるマスコミ記者がいるのは」

また、これからのゴルフ界を盛り上げていくには、タイガーだけでは無理だともいう。

カート・シンプソン
「タイガーの強さは何度見ても興奮するけど、タイガーが毎回勝つのでは面白くない。過去の名プレーヤーたちには、皆良きライバルがいた。これからのゴルフを面白くするかどうかは、タイガーと競ることのできるプレーヤーが出てくるかどうかだ。このままタイガーの独壇場では、ゴルフ界は熱が冷めてしまうよ。本のタイトル“チェイシング・タイガー”とは、まさに今のゴルフ界。みんなが一生懸命タイガーを追いかけている状態。誰かが早くタイガーに並ばなければ、つまらなくなるね」