タイガー1年間メジャーに勝てず
タイガー・ウッズ(最終日終了後)
「ショットは良かったのに、パットが入らなかった。あと少しというパットばかりでどれも入らなかった」
98年の「全米オープン」3日目に77を叩き、メジャータイトルを逃したタイガー。そのときタイガーはちょうどスイング改善を行っていて、そのシーズン、メジャータイトルをひとつも取れないまま終わった。その後は常に4大メジャーいずれか、または複数のチャンピオン・タイトルを保持してきたタイガーだったが、今回の「全米オープン」を逃したことでひとつもメジャー優勝のない1年が過ぎてしまった。全ては見ているものまでイライラさせる、パッティングだと思われる。
タイガー・ウッズ(全米オープン:3日目終了後)
「ショットは良かったんだ。でもスコアに結び付けられなかった。パットが決まらないと勢いを取り戻せないんだ。パットが決まらなければ良いスコアは出せないんだよ」
このようなインタビューは、4月のマスターズ最終日にもタイガーから出ていた。
タイガー・ウッズ(4月11日:初日33パット)
「ひとつもパットを決められなかった。バーディが取れないんだ。いつものような調子ならアンダーパーになっているはずだ」
タイガーは96年秋にプロに転向して以来、メジャーで75以上を叩いたことが8度ある。その半分がこの一年で起きている。2002年「全英オープン」3日目での81はタイガーにとってメジャー最悪のスコア。03年の「マスターズ」では初日に76、最終日に75。
記者から昨日、ここ一年間、4大メジャーで勝っていないことについて聞かれたタイガーは、「反対にいままでは常にメジャータイトルをひとつか複数持っていたということはすごいキャリアだということだ」と切り替えしていたが、それだけスーパープレーヤーに対する期待が大きいのである。タイガーがメジャーを勝たなければ、まるで“スランプ”扱いを受けてしまうのだ。今回の20位タイというのはイメージが悪いが、実はタイガーのメジャー成績の最悪スコアは1997年と2001年の「全米プロ選手権」での29位タイとなっている。
◇タイガーのメジャーワースト成績表
29位タイ:1997年全米プロ選手権(17打差)
29位タイ:2001年全米プロ選手権(14打差)
28位タイ:2002年全英オープン(6打差)
25位タイ:2001年全英オープン(9打差)
24位タイ:1997年全英オープン(12打差)
20位タイ:2003年全米オープン(11打差)