練習ラウンドを終えて、タイガー・ウッズらのインタビュー
全米プロゴルフ選手権 事前
日曜日の午後に練習を行ったタイガー・ウッズは、月曜日、午前6時半からコース入り。ドライバーを手にしたタイガー、この10番パー5のショットには不満の様子だったが、メダイナのグリーンを熱心にチェック。ほとんどのグリーンは、タイガーが1999年に「全米プロゴルフ選手権」を制した後に張り替えられている。
タイガー・ウッズ
「ひとつを除いてすべてのグリーンが新しくなりましたからね。入念にチェックすることは欠かせません。1999年にパットをしたときのメモは、全く役立ちませんから」
タイガーが「全米プロゴルフ選手権」で最後に勝ったのは6年前。タイガーにとって、最も優勝の間隔があいたメジャーとなっています。しかし、タイガーはロイヤルリバプールで文句なしの優勝を果たしたあと2週間後にツアー通算50勝目をマークと、3つ目のワナメーカートロフィ獲得に向け現在絶好調だ。
タイガー・ウッズ
「自分にあった準備の方法を見つけたんです。まずはどう攻めるかを考え、コースのフィーリングをつかむことが大切ですが、さまざまな要素がプレーをしている間に変わってきますからね。ピンポジションが予想外だったり、ティも前後に移動しますからいい感覚でプレーができるようにすることが何より大事ですが、その日のコースにあわせることも必要です」
タイガーをはじめとする精鋭がプレーするのは、全長7561ヤード。メジャー史上最長のコース。より深くなったバンカー、ラフも10センチから13センチに。しかし条件は全米オープンほど厳しくはなく、選手にミスをカバーするチャンスを与えている。
ジム・フューリック
「私達が毎週レギュラーの大会でプレーするようなコースとは違いますが、全米オープンで使用するコースほどセットアップは厳しくないですね。今週、選手は全米オープンのときより強気で攻められるはずです」
スティーブン・エイムズ
「ここのセッティングはいいですね。私からしてみれば、理想の姿だと思います。それほどワイドオープンではなく、背の高い木があるため、フェアウェイキープのためには、ショットを打ち分ける必要がありますが、それが本来のゴルフでしょう。どこへ飛ばしても次のショットも問題なく打てるコースとは違いますからね」
ライダーカップ出場を狙う選手は、それを意識せずに好成績を残し、それが出場につながることを祈りたいところ。ジェリー・ケリーは「U.S.バンク選手権 in ミルウォーキー」で2位に入った後、2週間のオフをとっていた。ケリーは、1999年ここメダイナで控えの選手として出場し26位タイに入りました。
ジェリー・ケリー
「もしも自分に優勝のチャンスがないような展開になったとしても、優勝を狙うのと同じ気持ちでプレーし、トップテン入りを目指します。そんなプレーを続けていれば、必ず優勝につながりますからね。優勝のチャンスがないことがわかってから2位や3位を目指してのプレーでは心の底から楽しむことはできないかもしれませんが、必ずトップテンに入るつもりで頑張ります。長期にわたってトップ争いを続けることこそ、大切ですからね」
ジョン・ロリンズ
「ここ2週間は自分にプレッシャーをかけすぎてしまった気がします。ですから今、シーアイランド出身のスポーツ心理学者についてメンタルな部分を特訓しています。基本的にライダーカップのレースはもう終わったと考えるようにして、ゴルフだけに集中し、全米プロでの優勝を目指す、それが今週のゴールです」
ディフェンディング・チャンピオンのフィル・ミケルソンは、日曜日メダイナで練習したが、月曜日はコースに姿を見せなかった。ミケルソンは、直前になると他のコースで調整する方法を選んでいる。そんなミケルソンは、今週、「全米プロゴルフ選手権」で2000年のタイガーに次ぎ、史上6人目となるタイトル防衛を目指しますが、タイガーが勝つと、同じコースで「全米プロゴルフ選手権」2勝という新記録が生まれる。