2013年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権

劣勢の藤田寛之、練習不足を痛感

2013/02/21 09:30
2010年の米ツアー賞金王M.クーチャーと対戦の藤田寛之。土俵際で2日目の再開を待つ。

今季のシーズンインを世界ランキング上位64人が出場する「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」で迎えた藤田寛之。大会2日前に会場入りし調整を行ったが、試合直前に右脇腹を痛めていることを明らかにした。

1回戦の相手は2010年米ツアー賞金王のマット・クーチャー。藤田は2番(パー5)でイーグルを奪い1アップとリード。3番でボギーをたたきオールスクエア、4番で再びリードを奪うが、5番、7番と奪われ劣勢に。9番から3連続でポイントを許し4ダウンとなった。

試合の中盤に降り始めた雪と強い風に「手が一瞬にして感覚がなくなりました。グリーンもシャリシャリだったし・・・」と寒さをこらえて戦い続ける藤田は、その後12番から1ホールずつ奪い合う。しかし、15番のグリーンに上がったところでサスペンデッドのサイレン鳴りプレーは止められた。

「出だしは良い感じで、パットが良かった」。パッティングでは好感触を掴む藤田だが、ショットが不安定で「ボギーが5つですから。1つ、2つならなんとかなるけど、クーチャーに失礼でした。練習不足が否めなかったですね」と肩を落とす。

2日目のプレー再開予定は8時30分。グリーン上からのスタートに「自分のボールマークの30センチ前にクーチャーのマークがあります。ちょうどオンラインです。ラインを見せることになりますね。先に(自分が)入れたら(クーチャーは)いやでしょうけど・・・」。このパットを藤田が外してクーチャーが1パットで終えた瞬間4ダウンになり、残り3ホールでは追いつくこと出来ず敗戦が決まる。いわゆるアップドーミーホールを迎えている。

「(脇腹の)痛みは昨日よりも大丈夫でした。明日はかすかな望みもありますから。雪も解けてくれるといいんですけど」。マッチプレーは1つのプレーで流れが一変する可能性もある。その僅かな望みを信じて、2日目のプレーに集中する。

2013年 WGC アクセンチュアマッチプレー選手権