米国男子ツアー

羽川豊の全英オープン生レポート/最年長か、2連覇か、それともアジア勢の初勝利か・・・

2008/07/20 09:00
選手たちが強風で苦戦している様をマイクを持ってレポートする羽川豊(Photo/J J Tanabe)

面白い試合になりました。グレッグ・ノーマンの調子の良さは本物です。今日は最終組の崔京周とノーマンの組についていましたが、ノーマンのショットは本当に良いですね。あの風ですから、無理をしないで距離を刻む選手が多い中で、ドライバーショットでよい位置に運べていたのは大きいですね。アイアンの高い弾道や低く抑えた弾道を上手く使い分けていました。スイングに迷いが見られなかったですね。

メジャーどころか試合から離れていた時期が長いのですが、ブランクを自分自身感じないほど調子が良いと思います。しかし、明日の最終日に、優勝を意識したときにノーマンのショットがどうなるかは注目したいですね。ショット、パットともに今日のようなゴルフが続けられるかですね。

ノーマンを追いかける立場となった崔京周、パドレイグ・ハリントンのゴルフも楽しみです。ハリントンは特に安定していますので、大会2連覇の可能性は高いと思います。崔京周は今日パットが決まらなかったのですが、明日もしぶといゴルフをしてくると思います。

明日の天気予報は今日と同じような感じで、晴れて強風が吹くと思います。見どころとしては、やはりノーマンが53歳で優勝し、最年長優勝記録を更新するか。またハリントンが安定したゴルフと勝負どころでスコアを伸ばし連覇を果たすか。そして崔京周がアジア勢初のメジャータイトルを掴むかですね。

今日は6番、11番、16番が予選の時よりもティグラウンドの位置を前にしていたんですよね。それで1打か2打は完全に違ってきます。ティのセッティングは明日も同じになると思います。ピンの位置はグリーンのどこに設定されても難易度は変わりませんね。どこにピンが立っていようとも、選手たちはグリーンの真ん中に乗せることを考えてラウンドすると思います。

羽川 豊 Yutaka Hagawa
栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。2008年、ついにシニアツアーデビュー。全英オープン現地生レポートの翌週には、シニアメジャーデビュー戦「全英シニアオープン」の出場を控えている。再びプレーヤーの視点で、今回の全英オープンレポートを行う。