「満足感と達成感で一杯」今田は20位タイ
2009/04/13 09:00
3日目を終えて通算1オーバーで迎えた「マスターズ」最終日、今田竜二はここで4日間戦える幸福感を味わいながらラウンドした。
2番パー5で、ティショットでボールに泥がついたという今田は、第2打を低く抑えて打つ為にドライバーを選択。グリーン手前の花道まで運ぶと、傾斜を利用したアプローチでピン側30cmに寄せてバーディを奪う。3番でボギーとしたが、7番ではグリーンのアンジュレーションを読みきって1mにつけてバーディ。後半にも2つスコアを伸ばした今田は、この日「69」でラウンドし、通算2アンダーで4日間の戦いを終えた。
「あっという間でしたね。言葉にならないくらい嬉しいです」と、初出場で予選突破を果たし、最終日には60台でラウンド出来た事に、充実感と達成感を漲らせる今田。「他の試合ではやったことのない準備をしてきたし、これに照準を合わせて準備してきた、その成果だと思う」と、笑顔を見せた。
「本当に特別な1試合。無事終われたのは、これからの自信につながる」と今田の感動は覚めやらない。「言葉で表せない一週間でした。満足感と達成感で一杯です」。今年は20位タイで来年の出場権を決めることは出来なかったが、「PGAで勝って、またここに帰って来たい」と、次なるモチベーションは高まった。
「ドライバーを真直ぐ打って、アイアンで寄せて、パットを決める。簡単だけど、それが出来なかった」という今田。3日目には、欲を出して自滅もした。「気持ちさえ抑えられれば十分にスコアは出せる。腕だけじゃなく、気持ちを抑えていかに自分のゴルフをするかが大事」と、今後の課題も掴み、再びPGAツアーでの戦いに戻っていく。