2009年 マスターズ

意地見せた!今田が執念のパーパットで初出場予選突破!

2009/04/11 09:55
最終18番、執念のパーセーブで予選通過を果たした今田竜二(Andrew Redington/Getty Images)

憧れの「マスターズ」に初出場を果たした今田竜二は、初日の終盤にスコアを崩し1オーバーの51位タイと満足のいく内容にはならなかった。そして迎えた2日目、今田は最終組から3つ前の13時41分にスタートしたため、予選のカットラインが1オーバーと予想される中でのラウンドが始まった。

前半は2番、8番と2つのパー5で着実にバーディを奪い1アンダーまでスコアを伸ばす。ところが10番、12番でボギーを叩きスタート時の1オーバーに逆戻り。13番パー5で再びバーディを奪ったが、17番でボギーを叩き後がない状況に追い込まれた。

最終18番もグリーンを狙ったセカンドショットが右サイドのバンカーに捕まりピンチ。バンカーショットはピンを2.5mオーバーして止まったが、返しのパーパットを決めるか否かで明暗が分かれる場面となった。しかし、このパットを慎重に沈めた今田は、右手を力強く握り締めるガッツポーズを2回行い、安堵の表情を浮かべた。

14歳で単身渡米しゴルフに打ち込んできた今田にとって、目標の一つであったマスターズ出場。そして決勝ラウンドで戦うことが叶った瞬間だった。首位とは10打差がついているが、残る2日間は攻めのゴルフで少しでもスコアを伸ばしてもらいたい。

今田竜二
「バンカーの練習はしていたけど、18番はあのピン位置ではあそこは行ってはいけないですね。(2打目は)右からの風だと思ったのですが、ラフからのショットでスピンが掛からず、フォローには乗ってくれたけど、右からの風には乗ってくれなかった。(パーパットは2.5m)パット自体は練習していて、結構切れるということは頭に入れていました。

僕にとってマスターズは夢の場所なので、予選通過して4日間出来るというのは本当に最高ですね。1年目から優勝出来る場所ではないので、まずは4日間やりたかったです。早く来て練習した成果もありました。この2日間はドライバーが良かったですね。アイアン自体は良くなくて、なるべく怪我をしないように『そろり』と回っていました」。

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