米国男子ツアー

デービス・ラブIII“悲劇”を語る

2003/06/05 09:00

「FBRキャピタルオープン」が5月初旬以来のトーナメント出場となるデービス・ラブIII。「メモリアルトーナメント」の急遽欠場の背景には、肉親の自殺という痛ましい事件があった。ラブの義理の兄弟、ジェフリー・ナイト氏が5月6日にジョージア州郊外にある自分の別荘で自殺を図っていた。またそのナイト氏の遺体の第一発見者となってしまったのがラブ本人。実はこの義理の兄弟であるナイト氏はラブを中心とした、様々な家族運営の事業の中心人物でありながら、50万ドル~100万ドルといった大金を着服していたという疑いがかけられ、すでにFBIの捜査が始まっていた。様々な憶測が囁かれる中、ラブが「FBRキャピタルオープン」の会場で記者会見に応じた。

デービス・ラブIII
「痛ましい悲劇でした。多くの人に調子の良いシーズンだったのに、残念なことだと言われますが、ゴルフはどうでも良いのです。私にとって大事な肉親であり、親族全体にとっても大事な人です。大事な友人で肉親であるだけでなく、僕ら一族のビジネスをすべて切り盛りしていたのも彼でした。ですから彼の存在は大きいのです。彼がいたから、すべてが上手くいっていました。でもここでなんとか自分を立て直して前に進まなければなりません。その第一歩として、米ツアーFBRキャピタルオープンに出場を予定したのです」