D.ラブIII「メモリアル」急遽欠場の真実
2003/06/04 09:00
先週開催された「メモリアルトーナメント」から急遽欠場したデービス・ラブIII。欠場の理由は「個人的なもの」とされていたが、ついにその真実がマスコミに語られた。実は、ラブの義理の兄弟、ジェフリー・ナイト氏が5月6日にジョージア州郊外にある自分の別荘で自殺を図っていた。またそのナイト氏の遺体の第一発見者となってしまったのがラブ本人だった。さらにこの事件を悲惨なものにする要因が明るみなった。実はこの義理の兄弟であるナイト氏がラブの財産を横領していた疑いがあり、すでにFBIが捜査を開始していたという。
ラブのエージェントである、ビニー・ジャイルズによると、ラブは信じていた肉親の裏切りと悲惨な事件に深い悲しみを覚えている。しかし通常の生活に戻ることが大切と、今週開催される米ツアーFBR キャピタルオープンに出場予定である。またジェフリー・ナイト氏には幼い子どもが2人いるために、ラブは奥さんと子ども達の面倒は自分が見ると発言しているという。このナイト氏はとても温和で多くの信頼を得ていた人物だったが、湾岸戦争の復員軍人で、精神的に弱まっていた部分もあると知人は語る。 現在、米ツアーの賞金ランキング1位で、全米オープンでの活躍に期待がかかっていたラブだけに、ゴルフ界全体に衝撃を与えた事件だった。ラブは今回の事件について、6月4日の午後2時(米国東部時間)に会見をすると発表している。