米国男子ツアー

ソレンスタムの挑戦、「コロニアル」練習日速報!

2003/05/21 09:00

アニカ・ソレンスタムの練習は朝8時から始まった。予定通り、セルヒオ・ガルシアイェスパー・パーネビックと一緒に練習ラウンド。

アニカ・ソレンスタム
「スタート前に打つ順番とか、握りとかをどうするのか話合っていたんです。そうしたらイェスパーが何打分のハンディが欲しい?って聞くんです。だから、今回ハンディは一切いらないわよって言い返しました。そうしたらその後は黙ってしまったんです(笑)」

しかし練習ラウンドの1番ホールも終わらないうちに悪天候のため練習中止のお達しが流れた。そこで予定は大幅に変更、コースとの戦いから一転してマスコミとの戦いになった。ひとつの取材から次の取材へ次々と移動。このマスコミの注目ぶりにひたすら驚いているアニカがいた。

アニカ・ソレンスタム
「ものすごい注目のされ方に驚いています。ここに集まってくれているジャーナリストとカメラの数は本当に信じられないほどです。でも光栄に思っています。私がコロニアルへの出場を受けたときは、ナイーブ過ぎました。私は自分自身を試したくてこの出場を決めたのですが、まさか同時に皆さんにまで私を試されるとは思いませんでした」

今回のマスコミによる過剰なまでの注目にどう対処すべきか、タイガー・ウッズがアドバイスをしてくれているという。

アニカ・ソレンスタム
「何度もタイガーが電話をくれました。先週なんて、3回も電話をくれてたんです。まず第一にタイガーから電話をもらえるということがすでに私に自信を与えてくれました。さらに彼はマスコミからの注目にどう対処していくべきか、精神的にもどう構えるべきかなど、いろいろと教わりました。最もこういった状況を知っているタイガーから直々に教えてもらえたことは本当に支えになっています」

マスコミへのお勤めが終わった頃にやっと雨も止み、再び練習ラウンドに戻ったアニカ。しかし雨の影響はアニカにどう出るのだろうか?

ケイ・コカーレル(アナリスト)
「降水量2~3cm程度の雨なら、反対にグリーンを柔らかくしてくれるので、ロングアイアンで攻めなければならないアニカにとってグリーン上でボールが受け止められやすくなって有利。ただこれ以上の雨が降るとなると、今度はフェアウェイでのランがまったくでなくなってしまうので、アニカにとっては不利」

また初日、2日目にアニカと同じ組でラウンドする2人が発表された。選ばれたルーキーのアーロン・バーバーとディーン・ウィルソンはこのチャンスを喜んでいる。

アーロン・バーバー
「歴史の一部になれるわけですから、本当に嬉しい。最初に聞いたときはすごく緊張してしまったが、今は本当に興奮している」

一方のディーン・ウィルソンは前々からアニカのファン。月曜日から胸には「Go Annika」のピンバッチを付けていた。

アニカ・ソレンスタム
「自分を登山家にたとえると、私はいまからエベレスト登頂を目指している感じです。ただ、登頂に必要な訓練は何年も行ってきました。そしてついに登るときが来ました。個人的には失うものは何もないという心境でいます」

*同組3人のスタッツ
○ドライバー飛距離
アーロン・バーバー:280.6ヤード
ディーン・ウィルソン:275.9ヤード
アニカ・ソレンスタム:275.4ヤード

○フェアウェイキープ率
アーロン・バーバー:66.9%
ディーン・ウィルソン:69.5%
アニカ・ソレンスタム:73.8%

○パーオン率
アーロン・バーバー:66.8%
ディーン・ウィルソン:65.9%
アニカ・ソレンスタム:76.5%

○平均スコア
アーロン・バーバー:72.17
ディーン・ウィルソン:70.92
アニカ・ソレンスタム:69.22