ツアー3勝のディマルコが石川遼を絶賛
PGAツアーデビュー戦を2日後に控えた火曜日、練習ラウンドを行った、石川遼は、前半9ホールを一人で回ると、後半はクリス・ディマルコ、JJヘンリーと共にラウンド。PGAの先輩プレーヤーから、コースの攻め方や曜日毎のピン位置などについて助言を貰いつつ、本番に向けて、ショット・パットの感触を確かめた。
現地入りしてからの石川は、普段より練習量が少ないというもののドライバーは好調を維持している。この日も、ほとんどのホールでフェアウェイを捉え、ディマルコ、そして体格の勝るヘンリーをもオーバードライブし、その存在感を見せ付けた。
日本とは異なるラフの芝質について、「茎が強いので、沈んでしまうとミドルアイアンでは飛ばなくなる。アプローチも距離感が難しいので、ヘッドスピードを上げつつ距離を出さないロブショットが重要になってくる」と分析。さらに、注意すべきホールとして、12番パー4(479ヤード)、14番パー3(179ヤード)、15番パー4(487ヤード)の3ホールを挙げた。
「12番、15番は距離が長くて、アゲンストなら2打目がロングアイアンかウッドになる可能性がある。14番は、何故かあそこだけ風が強くなるイメージがあって、風に負けてしまう球を打ってすぐボギーにするようだと、流れを悪くしてしまう。自分の距離感が必要とされてきますね」。
とはいえ、一緒に回ったディマルコとヘンリーは、共に石川の才能を絶賛。ディマルコは「僕が17歳であんなに上手かったら良かったと思った。とても謙虚だし、明るい未来があると思う。ドライバーはキャリーも出るし、いつも同じような軽いドローが打てている。人間的にもしっかりしているから、長い間プレー出来ると思う」と話し、ヘンリーも「僕が17歳の時は、女の子を追いかけていた(笑)。英語が上手かったし、笑顔も良かった。才能があるのは間違いない」と、好印象を抱いたようだ。
「憧れのPGAで、憧れの選手と一緒にラウンド出来て、夢のようだったけど、ただ過ぎて行っただけでなく、充実したラウンドになりました」という石川。明日のプロアマ戦には出場せず、コースで最終調整を行う予定だ。