日本勢苦戦・・・全選手がオーバーパー発進
米オハイオ州のファイヤーストーンCCで開幕した「WGCブリヂストンインビテーショナル」初日。4人の日本勢は1オーバー41位タイの石川遼をはじめとして、各選手ともにオーバーパーで初日を終えた。
快晴、微風。強い日差しを浴びながらも、絶好のコンディションとなった初日。しかしパー70設定としてはPGAツアーで最長となる7400ヤードのモンスターホールは、3年連続出場の石川、そして初出場の3選手を大いに苦しめた。
午前スタートの武藤俊憲、藤本佳則はともに3オーバーの60位タイ。武藤は12番(パー3)で、ピンそば1メートルにつけるスーパーショットを見せてバーディを奪ったが、他に見せ場を作れず4ボギー。「全然ゴルフになっていない」と吐き捨てる。得意のドライバーショットが右に飛び出し、第2打以降でピンを狙えないケースが相次いだ。「まあまあの(調子の)アイアンショットが出せる状態じゃない。持っているものが出せないのも実力が無いということ」と、ホールアウト後は終始反省の弁を述べた。
プロ転向後、米国で初のトーナメント出場となった藤本は2バーディ、5ボギー。ホールアウト後は「手応えは無いです」と第一声。「少しでも曲がるとセカンドで狙えない。パーが取りづらい。それがこのコースの難しさ。日本なら許容範囲(の曲がり)だけど・・・」。苦笑いを浮かべながら、肩を落とした。
そして午後から出た谷口徹は、1バーディ、3ボギーの「72」で2オーバー51位タイ。初めて立つコースの距離の長さに、練習ラウンドから大きな不安を抱いていただけに「バーディが少ない割には頑張った」としたものの、すぐにその表情は厳しいものに。「2オーバーで喜んでいる場合じゃない。アンダーパーに持っていかないと。フェアウェイに置いておけば、良い感じで回れると思う。下も硬くなってきて、長さはあまり感じなくなってきた。あと3日ある。少しでも伸ばしたい」と巻き返しを誓い、歯を食いしばった。(米オハイオ州アクロン/桂川洋一)