羽川豊の全英レポート/2日目
(上位に)来る人がだいぶ来たなという印象です。風の無い絶好のコンディションの中、ティショットの良い選手、うまくボールコントロールをしている選手が上位に来ています。ピンポジションが難しいのはメジャーでは当然なので、アイアンの良さでスコアに差が出ていましたね。
そんな中、タイガーは理想的なゴルフをしていました。スネデカーも今日は良いゴルフをしていましたが、アダム・スコットもそうですが、明日メジャー優勝ということを意識した時に、どこまでできるか?逆にタイガーは、オリンピッククラブの「全米オープン」3日目に苦しんだので、その再現をしないように手は打ってくると思います。
現在のトップは10アンダー。明日次第で優勝争いは絞られてくるので、通算1アンダー、2アンダーの選手はそれを少しでも縮めるためのゴルフをしてきます。ということは、一つ攻め方を間違えると、一気に崩れてしまう危険性もあります。その中でいかにスコアを縮められるのかという戦いです。
石川君ですが、今日も前半は2アンダーで、初日の4オーバーから我慢強くゴルフをしていましたが、昨日は11番からショットが引っ掛かりだし、今日も12番のダボから急に変わってしまいました。13番もフェアウェイからボギーだし、どこかに不安を持つと急に人間が変わってしまう。ショットの調子が悪かったら、最後の18番のドライバーだって、フェアアウェイにはいかないよ。予選落ちが確定的でプレッシャーが無かったということもあるかもしれないし、プレッシャーがあったら打てないのなら、何かを見つけて対処していかないといけない。以前の思い切りの良さが、急に変わってしまったという印象かな。
予選通過をした日本人選手は2人。武藤は、今日は固さが出てうまくいかなかったけど、明日は予選のことは考えなくていいので、初日の良いゴルフができるんじゃないかな。藤本はいいね。初メジャー、初リンクスで持ち味の曲がらないショットと小技を武器に戦っている。こういう経験がゆくゆくは活きてくる。アマチュアの時にも最後まで練習していたのが藤本。その成果が実ってきているね。日本の男子もああいう若い選手が出てきて、勇気づけられるね。