羽川豊の全英レポート/初日
2012/07/20 05:24
大会前の雨の影響でボールが止まりやすいグリーンになり、バーディ合戦でトーナメントが幕を開けました。午前中にスタートした選手たちがあれだけスコアを伸ばすと、午後の選手も積極的にドライバーを使い、その中でショットの良い選手が順当に上位を占めています。
日本勢では武藤俊憲選手がティショットに安定感を見せて、素晴らしいスタートを切りました。この日のタイガー・ウッズらと同じように、着実にフェアウェイをキープしてチャンスを多く作ったことがすべて。グリーンがいくら止まるとはいえ、ラフに入れてからではバーディは望めません。
一方で石川遼選手は、前半はアンダーパーでプレーしましたが、後半に入り11番あたりからリズムを崩してしまったようです。狙ったところと打ち出しが異なり、苦しいラウンドが続きました。ティショットが10番では左、13番は右、14番は左、15番は右といった具合に、ボールが散り、ボギーが重なりました。どちらか一方に曲がり続けているのであれば、早い段階で修正を施せたかもしれません。
この日の後半にスタートしたロリー・マキロイは、しっかりと午前組の選手についていきました。スイング中の回転軸が安定し、ドライバーの曲り幅も少なく、6つのバーディを奪うことに成功しました。
2日目の戦いを左右するのも、まずはティショット次第といったところ。206個のバンカーをまず避け、スコアを伸ばしていくという争いになりそうです。