2012年 マスターズ

リベンジへ出陣! R.マキロイ

2012/04/04 10:54
大歓声を浴びながら練習ラウンドを終えたロリー・マキロイ。今年こそ頂点をつかめるか。

2011年の「マスターズ」最終日。2位に4打差をつけて単独トップでスタートしたロリー・マキロイ(北アイルランド)は、サンデーバックナインで鮮やかに散った。後半インの10番でトリプルボギーをたたき急降下。終盤の優勝争いからも脱落し「80」の大叩きで結局15位に終わった。

「本当に残念だけれど、この経験は僕をきっと強くしてくれる」と言い残してから1年。22歳になったマキロイは全米オープンチャンピオン、そして世界ランク1位経験者となってオーガスタに帰ってきた。今年のマスターズ開幕2日前の3日(火)、公式会見に出席。「ここに戻ってこられて良かった。本当に名誉なこと。スタートが待ちきれない」と意欲を語った。

満員のインタビュールームで「あの時はまだマスターズを、メジャーを勝てるときではなかったんだ」と1年前を振り返ったマキロイ。オープンウィークとした前週からコースを訪れ、コースをチェックしてきた。もちろん悪夢の10番ホールもだ。ティショットを左に引っ掛け、出すのが精一杯の第2打を余儀なくされたコース内のキャビンを見て、「あまりに近くて信じられなかった。ティから50ヤードくらいのところにあったね」と苦笑い。

しかし「思い出がよみがえったよ。思い出したくないものもね。でもいいんだ。そこから得たものがあった。今週はそれに打ち勝てるか楽しみ」とリベンジを誓った。

今大会で最大級の注目を集めているのが、そのマキロイとタイガー・ウッズの争い。2週前の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」で約2年半ぶりの米国ツアー優勝を飾ったウッズについて「タイガーが戻ってきたことは本当に素晴らしいこと。彼は誰よりも興奮を生むし、たくさんの人が、彼が新しい歴史を作るシーンを見たがっている」。そして「少なくともここ20年間では間違いなく最高の選手に立ち向かえるチャンスをつかみたい」と、挑戦者としての立場を強調。すべてをかけて新たな歴史づくりに挑んでいく。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)

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