L.ドナルドはパー3コンテストを欠場 ジンクス対策?
今季の海外メジャー初戦「マスターズ」は5日(木)から4日間、ジョージア州のオーガスタナショナルGCで開催される。現在世界ランキング1位のルーク・ドナルド(イングランド)は、悲願のメジャー初制覇を狙う。
昨年から40週連続で守り続けてきた世界ナンバーワンの称号を、3月上旬に「ザ・ホンダクラシック」を制したロリー・マキロイ(北アイルランド)に奪われたドナルド。しかしそのわずか2週間後の「トランジションズ選手権」で4人のプレーオフを制し、すぐにその座を奪還してマスターズを迎えた。
その王者は今年、開幕前日の水曜日に行われる「パー3コンテスト」の欠場を決めた。マスターズには同イベントで優勝した選手は、本戦で優勝できないというジンクスがある。ドナルドは昨年、この恒例行事を見事制したが、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)が優勝した本戦では、結局4位。コンテスト初開催の1960年から続く“忌まわしき伝統”はいまだ継続中だ。
“ディフェンディングチャンピオン”は欠場の理由について「両方を勝つことを目標にしていたんだけどね。(コンテストの)グリーンが(本戦と)違うんだ。第1ラウンド戦う前の準備としてはベストではないと思った」と説明。「今年はメインの試合に集中するよ」と話した。
昨季は史上初となる米国、欧州両ツアーで賞金王を獲得。「勝つためには必ずしも最高のゴルフが必要なわけではない。それが分かったんだ。去年からの5勝のうち、4勝はベストな状態だったとは言えない」。そしてそれはメジャータイトルに挑む上での、自信にもなっている。
オーガスタでの戦いを左右するのは「ショートゲーム」だと言うドナルド。そして「それはここ数年の僕の一番の強みでもある」とニヤリ。世界最高の舞台で、ナンバーワンの力を証明したい。(ジョージア州オーガスタ/桂川洋一)