J.フューリック、2シーズンぶりの勝利へ前進
2012/03/18 11:05
フロリダ州のイニスブルックリゾートで開催中の「トランジションズ選手権」3日目。最終ラウンドを前に、ジム・フューリックとレティーフ・グーセン(南アフリカ)のベテラン2選手が、通算11アンダーで首位タイに並んだ。
6アンダーの9位タイから、6バーディ、1ボギーの「66」をマークしたフューリックは「今日はラフからバーディを獲れた。なかなかパットが入らなかったときも、懸命に耐えたよ」とムービングデーのプレーを振り返った。ティショットでフェアウェイをとらえたホールはわずか6ホールと苦しみながら、14ホールでパーオンに成功。しぶとさを光らせた。
一昨年はFedEx Cupプレーオフ最終戦「ザ・ツアー選手権」を制し、“10ミリオン”を獲得したが、それを最後に優勝から遠ざかっている。今年のマスターズ出場権は、昨年末の世界ランキングでギリギリの50位に入って獲得した。
低迷の原因のひとつがクラブやボールがなかなかフィットしていなかったことだという。また、今季に入ってパッティングにも復調の手応えを感じている。ツアー会場でも多くの選手が実践している、練習場のグリーンに、パターヘッドの幅の間隔に2本のティを刺して行うパットの反復練習にも取り組み「去年よりも、すごくいい感じなんだ」と話す。
グーセンとともに、両選手は同大会の歴代優勝者。そして2人とも全米オープンチャンピオンでもある。後続の1打差3位タイにはジェイソン・ダフナーとベ・サンムン(韓国)。ツアー初優勝を狙う新鋭の追い上げを、どうかわすか。(フロリダ州タンパ/桂川洋一)