2012年 AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ

ベリーパター論争 タイガーの考えは?

2012/02/09 12:44
ベリーパターブームに物申す。タイガーの私見はどう影響するか。

タイガー・ウッズが、ベリーパターの流行に“物言い”をつけた。9日(木)から12日(日)にカリフォルニア州で行われる「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」で今季初の米ツアーを迎えるウッズは開幕2日前の7日(火)に公式会見に出席。席上で昨今のこのブームについて否定的な所見を述べた。

キーガン・ブラッドリーが「全米プロゴルフ選手権」を制し、ベリーパター使用者として初めてメジャーチャンピオンとなったのが昨年8月。その後、ビル・ハースがFedEx Cupタイトルを獲得し、ウェブ・シンプソンが米ツアーの賞金王争いに加わるなど、いわゆる中尺パターを使用する若手中堅選手の活躍は依然として目覚ましい。一方で、グリップエンドを腹部や胸部につけて行うこのパッティング動作に対して異論も噴出。R&A、USGAが近々ルール規制に乗り出す可能性が浮上している。

この論争について報道陣から私見を問われたウッズは、「僕は良いと思ったことはない」とバッサリ。「体とクラブをコントロールして、振り子のようにスイングするのは“アート”だと思っている。ゴルフはそうプレーされるべき。この件については、僕は伝統主義者だね」。以前からR&Aのトップであるピーター・ドーソン氏とも意見交換をしたことがあるといい「僕のアイデアでは、パターはキャディバッグの中で最も短いクラブと同じか、それ以下にしなくてはいけないというもの。そうすれば、ベリーパターやロングパターが無くなるのでは」と具体的な対策案まで披露した。

現在のゴルフ界において、最も影響力を持つひとりであるタイガー。それだけに今回の提言は新たな展開を生むかもしれない。

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