2011年 マスターズ

マスターズ初挑戦の藤田寛之「世界にアピールできるよう挑戦者として挑む!」

2011/01/13 17:12
夢の夢だった!?マスターズの招待状を披露した藤田寛之

1月13日(木)、東京都中央区のヤマハホールで、藤田寛之の「マスターズ」挑戦表明会見が行われ、招待状を披露するとともに、初出場への抱負と意気込みを語った。

招待状は昨年末12月27日に届いたが、その時藤田は外出しており、封を切ったのは奥様だと言う。「夢のまた夢だと思っていたマスターズからの招待状に、嬉しい半面、不思議というか、複雑というか・・・」何とも言い難い気持ちだったようだ。「ただ出場が決まって、いつまでも夢と思っていないで、しっかりオーガスタで自分のプレーをすることが目標だと日々感じてきています」と現在の心境を語った。

2010年の最終世界ランキングで50位以内に与えられる出場権だが、すでに石川遼池田勇太、アマチュアの松山英樹が出場を表明、藤田は48位で出場権を獲得した。「遼、勇太は既にマスターズを経験しているので、練習ラウンドで色々なことを教えてもらいたい」。また、「師匠(芹澤信雄)が傍にいてくれることは大きな安心でもあり、経験した人からのアドバイスは貴重だ」と、マスターズのラウンドレポーターとして毎年オーガスタを訪れる師匠の存在も、藤田にとってはさらなる安心材料となっている。

また、オーガスタはドローボールが優位とされているが、藤田はフェードを得意とする。そのことに話しが及ぶと、「今年は1月8日から始動していて、球数は打っていないけれど、(マスターズを意識して)ドローを打とうとしている自分がいる」と会場を笑わせた。「基本はフェードで、自分の良さを失わないように、師匠に客観的に見てもらいながら、本番までの3ヶ月で調整できれば良い」と話した。基本、クラブセッティングは変えずに臨む予定だが、距離の長いコースであることを考慮し、ドライバー選びと、200ヤード前後のクラブは検討中だと言う。

「マスターズは夢の舞台で、自分の出場できる最高峰の大会は、全米オープンだと思っていました。即優勝を狙うなんておこがましい。未だに自分が(オーガスタで)どのようなゴルフをしていくのか想像が出来ませんが、日本人としてフィールドに立つ以上は、世界にアピールできるように挑戦者として挑みたいです」と意気込みを語った。

73年のツアー制度施行後では、日本人最年長記録となる41歳9カ月での挑戦となる。「アラフォーの星」と同世代のファンが多いことでも有名だが、マスターズで一つでも、一瞬でも、感動や勇気を与えてくれるプレーが見られるのではないかと期待は膨らむ。

マスターズ初挑戦の藤田寛之「世界にアピールできるよう挑戦者として挑む!」
スイングも披露、マスターズ出場への抱負を語った藤田寛之

2011年 マスターズ