ジョン・デーリー復活!!
2004/02/17 09:00
ジョン・デーリーが189試合ぶり、8年6ヶ月22日ぶりに優勝の栄冠に輝いた。デーリーはメジャー2勝という輝かしい履歴を持っているが、本人が「キャリア最高の勝ち」と呼んだ今回の優勝。試合開始前はタイガー・ウッズとビジェイ・シンの一騎打ちだと、マスコミが騒ぎたてていたが、大きな花火を打ち上げたのは「問題児」デーリーの素晴らしい復活劇だった。
3日目に首位に立ち、最終日を最終組で迎えたデーリー。「優勝会見のメディアセンターがどんなだったか忘れちゃったから、ぜひ勝って見に行かなくちゃね」と茶目っ気だっぷりに語っていたデーリー。デーリーの首位スタートで高まった期待。最終日のジェットコースターのような展開は見守る者たちの興奮ぶりに拍車をかけた。ミケルソンが11番でバンカーからチップインバーディ。タイガーはチャージをかけて上位に迫る。そんな中、デーリーはトラブルから樹越えのスーパーアプローチに、長いパットを決める好調ぶり。最終日の午後、ある時点では7人のプレーヤーが首位デーリーに1打差という混戦模様だった。追いついたのはクリス・ライリーとルーク・ドナルド。白熱した試合は72ホールで決着がつかずプレーオフに突入。クライマックスを決めたのはジョン・デーリーの素晴らしいバンカーショットだった。
「ビュイック・インビテーショナル」前は世界ゴルフランキングで299位にいたデーリーだが、タイガーやビジェイといったナンバー1、2が参戦した試合での優勝で214位飛びの85位に急浮上した。