米国男子ツアー

「ファーストクラス」がご褒美?PGA大会苦肉の策

2004/02/12 09:00

PGAツアーの大会運営側にとってなんとかビッグネームの選手達を出場させ選手層を厚くすることが、大会成功の秘訣。批判の声も聞こえてはいるが、ミッシェル・ウィをスポンサー招待枠で入れた「ソニー・オープン」は大成功だと言える。

そしてこの度、「84ランバー・クラシック」も苦肉の策に出た。9月に開催される「ランバー・クラシック」はなんとアメリカとヨーロッパの代表選手が国の威信をかけて戦う「ライダーカップ」と、アイルランドで開催される世界ゴルフ選手権「AMEXチャンピオンシップ」に挟まれているスケジュール。通常で考えれば、ライダーカップに出場するいわゆる超一流選手達は、翌週を休み、「AMEX」の準備に入る。

しかしそこをなんとか、「ランバー・クラシック」に立ち寄ってもらおうと大会側が用意した策は「ファースト・クラス」。「ランバー・クラシック」に参戦した選手のみ、「AMEXチャンピオンシップ」開催地のアイルランドに移動する際、選手とその家族、キャディ、友人にすべてファースト・クラス席になっている747型機での往復チケットを無料で用意するというのだ。試算すると1選手につき3万ドルのコストとなる。すでにトム・レーマンケニー・ペリーが興味を示しているという。