ミッシェル・ウィの実力は、アニカやタイガー以上!?
アニカ・ソレンスタムの2003年バンク of アメリカコロニアルでの挑戦は、ミシェル・ウィがPGAツアーに参戦する大きな布石となった。アニカは最盛期にPGAツアーで男性と戦い、さらに上を目指した。ウィはソニーオープンをイーブンパー(72、68:140)のスコアで回り、将来的には男性に混じって、PGAツアーで戦うというウィの目標を、大いに達成できることを証明した。
14歳のウィは14歳の頃のタイガー・ウッズより良いゴルファーだと一般的に言われている。これが本当であれば、後8年、10年すると彼女はツアーの資格を獲得することができるのではないだろうか。
全ては彼女次第だ。常に改善し、ウッズや他の主要選手がアドバイスしたよう、勝つコツを学ばなければならない。次の十年間は2つの現象を拝見することができる、ゴルフにとって非常にスリルに富んだものになりそうだ。ウッズはジャック・ニクラスを追いかけ、ウィはツアーカードを目標とする。
ソニーオープンの前に、元PGAチャンピオン、ポール・エージンガーは次のように述べた。「彼女はLPGAツアーをのっとりタイガー化する」。彼女が第1ラウンドを終えた後、プレイング・パートナーのクレイグ・ボウデンは「後4年もあれば彼女はアニカ以上の選手になっているだろう」と述べた。今までは女性ゴルファーが当然LPGAでプレーするものだと思っていた。他のスポーツの女性選手もこのガラスの天井は感じたことがあるだろう。一晩で進化を遂げることはできない。
ウィの72-68というスコアは多くのことを達成した。彼女に自信与え、また彼女が言うように「すばらしいプレーができた」ため、彼女に喜びを与えた。しかし、36ホールのカットに1ストローク届かなかったことは「非常に」残念だった。今まで14歳の女の子がツアーで68のスコアを叩きだせるなど、誰もが思ったこともなかったため多くが唖然としていた。このスコアは女性最高のスコアであり、また彼女の参加は最年少の参加だった。天才児というものがどういうものかということを彼女は世界に証明した。最後に彼女がノベルティではなく、競争相手であるということも証明した。
「とても驚いた」と最近では常にドライバーショットでウィに25ヤード差で負けていたボウデンは語った。「彼女が女の子だからではない。彼女の若さ及び対戦する才能でに驚いている。僕が14歳だった頃は何がなんだかまったく理解していなかった」。
アーニー・エルスは、練習ラウンドをウィと緒に回り、こう述べていたという「今まで見た中で最高のスウィングを持っている」。これは一度きりの出来事ではなく、始まりだった。彼女のパフォーマンス及びそれに伴った人々の驚きは、今シーズン及び将来的に他のツアーにスポンサー枠を与えるよう刺激を与えるだろう。彼女を見にきていた金曜日のギャラリーは、過去四半期ソニーに訪れたギャラリーで最も大きなものだったと元ワイアラエ・カントリー・クラブのプロ、グレッグ・ニコルスは言う。
ソニーオープンはウィに経験を与えた。しかし、十数年経てばソニーオープンは、幾つかの道を開き、また自信を与える以上の強いインパクトをキャリアに与えなったと彼女は思うのだろう。今の彼女の進んでいる道を見ると彼女はいつか全米アマチュア選手権、もしくは全米アマチュアパブリックリンクを優勝し、またマスターズにも名を残すだろう。
しかし兆候は不確かである。我々は解釈をすることはできるが、予言できるわけではない。現在ウィーのパフォーマンスが多くの方の考え方を変えたということが最も重要なことだ。彼女は年齢差を縮めた。
ウィが68のスコアを残した後、ボウデンのウィを見る目はPGAツアー向けに変わった。彼は性別関係なくウィを1人の人間として見ている。「我々の国では多くのことにおいて明らかに差別している」と彼は述べる。
ウィのプレーは固定観念を破壊する。イーブンパー、300ヤード以上のドライバーショット、第1ラウンドで13本のバーディパットを決め、144人の男性が参加する大会をリードする彼女。ウッズのように集中し、エルスのようにスウィングし、初日に29人、2日目は83人、全体的に48人の男子プロ選手を打ち負かす彼女の姿を見ていると何かを忘れていることに気づかない。
その何かとは彼女がまだ14歳だということだ。まだ彼女は幼い女の子なんだ。数年前まで人形遊びをしていたなんて彼女のクラブとボールは知らないだろう。ワイアラエでは、皆が彼女の年を忘れていたことは明らかだった。2日間彼女はスコット・ホッチ、ジェフ・スルーマン、ジョン・クック、アダム・スコット、及びスティーブ・フレッシュのような選手に打ち勝った。
「アニカのコロニアルでのパフォーマンスより100倍印象的だ」とイェスパー・パーネビックは初日に言った。「非常に驚いている。彼女が予選を突破していたらそれはスポーツ業界で最大の奇跡だ」。
ホノルル出身の中学3年生は第1ラウンドをプレーした後こう語った。「勝つためには、もっと練習をしないといけないけれども、このフィールドでやっていけると思う。今回プレーをしてみて場違いに感じることはまったくなかった」。即ちこの14歳の女の子はPGAツアーでプレーすることを考えているということだ。時は変わってきている。
Golfweek