米国男子ツアー、コース延長に対して寄せられた選手からの反対の声
今週開催の「84 ランバークラシック」の開催コースにおける総飛距離は、2年前に7,200ヤードだったのに対し2004年にビージェイ・シンが優勝したときは7,400ヤードに延長していた。メジャー大会の舞台でも、どんどんとコースが長く引き伸ばされている現状に、多くの選手達が困惑している。
マーク・オメーラ
「PGAツアーの試合で、平均スコアが高い試合はほとんどが距離の短いコースでの大会ばかりだ。その事実からも分かるように、距離が長ければ難しいというわけじゃないんだ。フェアウェイを樹木で狭めるのが効果的だね。パワーのある選手はラフでは簡単に脱出できてしまうから、樹木でフェアウェイを狭めて、グリーンを小さくして、またグリーン周りのラフを増やせば、難易度は確実に上がるよ。距離を伸ばすよりももっと選手達の技術が試されていいと思うよ。」
クリス・ディマルコ
「もっとバンカーを配置すべきだね。グリーン周囲に上手く配置することで、ピンを狙いにくくなる。」
イェスパー・パーネビック
「コロニアルは大会の中でも短めのコースだけど、平均スコアは高いよね。あのコースを見習うべきだ。フェアウェイをミスしてしまったらグリーンが狙えない、そういうタフなコースにした方がいいね。」
マーク・カルカベッキア
「フェアウェイを狭めてラフを深くすればいいと思うよ。そしてグリーンを固くそして早くすれば、十分に選手達は苦しむよ。」
【参考】10年前と現在の4大メジャー開催コースの距離と優勝者のシーズン平均飛距離を比較
▼1995年
マスターズ:6925ヤード=優勝したベン・クレンショウの平均飛距離は253.1で172位
全米OP:6944ヤード=優勝したコーリー・ペイビンの平均飛距離は254.9で159位タイ
全英OP:6933ヤード=優勝したジョン・デイリーの平均飛距離は289で1位
全米プロ:6949ヤード=優勝したスティーブ・エルキントンの平均飛距離は270.6で38位タイ
▼2005年
マスターズ:7290ヤード=優勝したタイガー・ウッズの平均飛距離は315.4で2位
全米OP:7214ヤード=優勝したマイケル・キャンベルの平均飛距離は296(PGAツアー不所属)
全英OP:7279ヤード=優勝したタイガー・ウッズの平均飛距離は315.4で2位
全米プロ:7376ヤード=優勝したフィル・ミケルソンの平均飛距離は300.1で19位