米国男子ツアー

最終日に崩れたダレン・クラークを振りかえる

2005/04/19 09:00

大柄で何事にも動じない精神力の持ち主、ダレン・クラーク。しかし、先週開催の「MCIヘリテージ」で意外な精神面のもろさを見せてしまう。最終日を迎えたクラークは序盤でトップに浮上、一時は余裕のリードを奪っていたが、ショットのブレは最後まで止まらず、結局クラークは優勝を逃してしまう。

クラークは出だし5ホールで4バーディを奪うなど、トータル14アンダーまで伸ばす。そして2位に4打差をつけ迎えた6番、ここでパーパットを外し、リードは3ストロークに。続く7番パー3のバンカーからの2打目。クラークはこのホールでもパーセーブに失敗、12アンダーに後退。8番パー4ではティショットを引っ掛けてしまい池ポチャ、ダブルボギーを叩き10アンダーにスコアを落とす。

後半に入ってからは12番をバーディ、13番パー4ではバンカーからの3打目という場面。ここでクラークはバンカーから脱出できず、またもやダブルボギーを叩き9アンダー。ピーター・ロナードと並んでしまう。続く14番パー3ではサイドバンカーからの2打目でピンを狙う。しかし、ボールはグリーンを転げ落ち、池ポチャかと思われたが辛うじて免れる。ボギーを叩いたクラークは8アンダーとなったが、トップタイの座は変わらず。そして15番パー5ではバーディチャンス迎える。クラークはこれを外したうえ、この後の返しのパットも外し7アンダー。そして最終18番パー4。クラークは2打目で引っ掛けてしまいロストボールでダブルボギー。7番からの12ホールを9オーバーとしたクラークはトータル5アンダーの2位タイに終わっった。

スポーツ心理学者がクラークの敗因を分析

スポーツ心理学者でクリス・ディマルコのコーチとしても知られるジオ・バリアンテにダレン・クラークの「MCIヘリテージ」での敗因を語ってもらった。

ジオ・バリアンテ
「よく見られることですが、優勝争いの中でメンタルなミスをしてしまったことが原因です。彼は自分のフィーリングだけに頼って判断を誤ってしまいました。本人もコメントしていましたが、18番ホールで8番アイアンでまともにピンを狙ってしまいました。スイングが乱れているのに攻めのゴルフをしたらチャンピオンシップコースではその報いを受けなければなりません。日曜日のクラークはずっと正しい判断力に欠けていたように思います」