藍よりも早く“ゴルフ殿堂入り”?宮里優作が1ラウンドで2エースの快挙!!
米ツアー「リノ・タホオープン」に参戦している宮里優作が第2ラウンド目の7番ホール(220ヤード)と12番ホール(186ヤード)でそれぞれホールインワンという「1ラウンド2エース」の快挙を達成した。
2005年度日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)の男子ゴルファー新人賞のご褒美として推薦出場した宮里は、今年1月にハワイで行われたソニーオープン以来となる7試合目の米ツアー挑戦。この「リノ・タホオープン」はUSPGAツアーの公認公式競技だが、今週はタイガー・ウッズを含む世界ランキング50位以内の選手や、指定試合の優勝者は同時開催となる「世界ゴルフ選手権(WGC)ブリヂストン招待」に出場している為、多少選手層が薄く賞金を稼ぎやすいといわれている試合でもある。会場となるネバダ州リノにあるモントルーG&CCは、ジャック・ニクラス設計の戦略性の高い難コース。海抜1500メートルあるネバダ州北部は約1割ほどボールが飛ぶということもあり距離感をつかむのが難しい。
初日は6バーディに対し3ボギーの「69」、17位でスタートした宮里は、打ち下ろしの7番で4番アイアンを使ってホールインワンを達成。アンジュレーションも激しいグリーンということもあり入った瞬間は見えなかったという。グリーン傍にいた観客の声援でエースを達成したことを知った宮里は「大変興奮した」と語った。そして、その後4ホール連続でパーとし打ち上げとなる12番で快挙を起こすことになる。7番アイアンで放たれた球はまたしてもカップの底に沈んでいった。「今夜ビールをたくさん飲んでお祝いをしてパーティだ」と宮里は自ら英語で語っていた。
過去アメリカPGAツアーの記録では同一大会で2度のホールインワンを達成した選手はこれまで2人いるが1ラウンドで2度のエースは過去に例はないという。(1993年メモリアルトーナメントでB.ツエー、同年グレーター・ハートフォード・オープンでG.デイ)ラウンド後、競技委員から相談されて使用した2つのボールはサインをしてフロリダ州にあるゴルフ世界殿堂に展示される予定だという。今シーズンから一足先に世界で活躍している妹の宮里藍よりも先にゴルフ史の1ページに載ることになった兄優作。トーナメントの方も残り2日でトップと6打差の7位で決勝ラウンドを迎えることになる。米ツアーは2003年に最終予選会まで駒を進めながら出場権を得ることはできなかったが、今年の秋にはまた予選会に受験することも表明し今後の活躍に期待がかかる。