2023年 マスターズ

中断直前の絶妙アプローチ 松山英樹は長丁場の3日目へ

2023/04/08 08:07
第2ラウンドを10ホール残し、暫定18位で順延となった松山英樹

◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

松山英樹が折り返しの9番でフェアウェイから放ったセカンドは、左から吹きつけた突風にあおられるような形でグリーンの右手前にこぼれた。左サイドにピンが切られ、約60ydと距離のあるアプローチ。マウンドを越えたところまでキャリーで突っ込んだボールは、完ぺきなスピンコントロールで“キュキュッと”急減速。カップをなめるようにして80㎝ほどに止め、パトロンを沸かせた直後に悪天候による中断のホーンが鳴って苦笑いした。

振る舞いにも貫録

バーディ先行の2番(パー5)は1Wショットが右に出て、3Wの2打目も右手前のバンカーへ。グリーン左端のピンまでは35ydほどが残るバンカーショットだったが、しっかりとオーバーさせる距離感を出して、スコアを伸ばした。

アイアンショットが右に出た4番(パー3)もショートゲームが光った。フワリと浮かせてグリーンの高い場所に落とし、右からの傾斜で回してラインに乗せた。タップインでパーを拾い、続く5番では1Wで気持ちよくフェードボールが飛んだ。

週末に勝負をかける

8番(パー5)では右のバンカーに入れ、この2日間で初めてフェアウェイキープに失敗した。それでも、レイアップから4m強のチャンスを繊細なタッチで流し込んで2個目のバーディ。前半のパー5できっちりとスコアを伸ばし、通算3アンダーとした。

独走のケプカに迫れるか

2日目を終えて暫定18位のポジション。再び雨予報で、気温も10℃前後と一気に冷え込む3日目はプレーを残す第2ラウンドの10ホールを含めた長丁場となりそう。すでに12アンダーで36ホールを終えた暫定首位のブルックス・ケプカを懸命に追いかける。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)

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