“二枚舌”批判は過去のこと？ マキロイとケプカが仲良く練習ラウンド

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前（4日）◇オーガスタナショナルGC（ジョージア州）◇7545yd（パー72）

PGAツアーの“顔”として新リーグ「LIVゴルフ」に批判的な言動が目立っていたロリー・マキロイ（北アイルランド）と、LIVでプレーするブルックス・ケプカが一緒に練習ラウンドを行った。

昨年7月、一度はPGAツアーに忠誠を誓ったはずのケプカがLIV移籍を決めた際には、マキロイが「言ったこととは別の行動をする。相当な“二枚舌”だ」と言い放った経緯があるだけに、意外な組み合わせとみる向きも多い。

スタート前に取材対応したマキロイは「もう少ししたらブルックスと9ホールを回ってくるよ」と予告。「非常に微妙な状況であり、さまざまな力学が存在する。ブルックスやDJ（ダスティン・ジョンソン）と仲良くしても、LIVに行った他の人と仲たがいしても、いいじゃないですか。対人関係というのは、そういうもの」とも話し、友情が継続している選手もいれば、疎遠になった選手がいることもにおわせた。

ケプカは前週にフロリダ州オーランドで行われていたLIVで優勝したばかり。マキロイからお祝いのメッセージが届いていたこと、その際に練習ラウンドの約束も交わしたことを明かした。「オフの日に会って一緒にプレーしたり、話したりすることを（メディアは）みんな忘れているんだと思う。僕らの間には、オープンなコミュニケーションラインがあるんだ」とわだかまりがないことを強調した。

笑顔が目立った練習ラウンドは、世界トップレベルにいるマキロイと現在の自分のプレーを見比べる狙いもあった様子。マキロイのようにフロリダ州ジュピターに拠点を構えるPGAツアーの選手の多くとは以前と変わらぬ交流が続いているとした上で「ただ、10人くらいは会っていないし、連絡もしていない」と付け加えた。（ジョージア州オーガスタ／亀山泰宏）