4年半ぶりの優勝を飾ったチャールズ・ハウエルIII世にインタビュー!
米国PGAツアー第7戦「ニッサンオープン」でフィル・ミケルソンとのプレーオフを制し、約4年半ぶりの優勝を飾ったチャールズ・ハウエルIIIにインタビュー。記者との一問一答は以下の通り。
記者
「まず最初に、終盤どの辺りでミケルソンに追いつけると思いましたか?」
チャールズ・ハウエルIII
「スタートの時点では追いつけるとは思っていませんでした。トップはミケルソンですし、ここは沢山バーディが取れるコースでもありません。ですから、17番でバーディを取るまでは優勝なんて全く考えていませんでしたね」
記者
「今日は最終ホールやプレーオフなどプレッシャーのかかる場面が多かったですが、そういった場面での心境を教えてください」
チャールズ・ハウエルIII
「72ホール目ではティショットを右に押し出しました。そしてセカンドも上手く行かず、結果、難しいラインから2パットで上がらなくてはいけなくなりました。でもあのパーパットはミケルソンに最後ボギーで勝たせない為にも絶対に決めたかったんです。それでもミケルソンは最後パーで上がってくると思っていました。彼の寄せワンの確立は90パーセント以上と見ないといけませんからね。でもあれを決めただけでも嬉しかったです」
記者
「2002年の優勝以来2位が9回ありましたが、今回ミケルソン相手のプレーオフではどのような心境でしたか」
チャールズ・ハウエルIII
「思ったより落ち着いていましたね。それはプレーオフが10番からだと思っていたかもしれません。正直言ってプレーオフになるとは思っていませんでしたが、ああなれば立場は対等です。そして1ホール目でミケルソンはバーディをとって来ると思ったので、セカンドはピンを真っ直ぐ狙いました。ウェッジでのショットだったので、あんなに跳ねるとは思いませんでしたが、またあそこでプレッシャーのかかるショットが残りましたね。ああいう大事な場面に限って、ライは今週最悪と言っても良かったですしね」
記者
「これまであなたに対するコメントは、なかなか結果を出せない事に対する批評が多かったと思います。オフシーズンの練習がこういった結果につながった事に対してどう思いますか」
チャールズ・ハウエルIII
「やはりこういった成功は自分ひとりではなく、周りのみんなの力を借りた結果なので喜びも大きいですね。キャロウェイの技術者の方たちも私のショットが向上するように、沢山の時間を費やし色々なリクエストに答えてくれました。そして自分の両親や妻にも感謝の気持ちでいっぱいです。皆これまで色々な意味で私を支えてきてくれました」
記者
「これまでのあなたのデータと今年のデータを比べて一番向上した部分といえば、やはりショートゲームだと思います。オフシーズンにはどういった練習をしたんですか。何か秘密があるのでしょうか」
チャールズ・ハウエルIII
「やはりまずは絶対にショートゲームを上達させなければ駄目だと、強く自分に言い聞かせることから始めました。タイガー、ミケルソン、シンを見ても、みんなショートゲームの名手でから、やはりショートゲームが苦手だと世界のトップとは競えないという事です。ですからオフシーズンに入ってすぐ、コーチのデビッド・レッドベターや彼のアシスタントとどうしたら向上するかを真剣に話し合ました。どういったショットを向上させたいか、それにはどういった練習が必要かなどを考え一所懸命練習した結果、苦手だった部分もかなり向上しました」
記者 「PGAツアーで戦っていくには精神的にも身体的にもかなりのストレスが伴うと思います。そういった中、あなたほどの選手が4年半も優勝が無く自信を失った事はありますか。それともこれまでの4年半、ずっとここで戦っていけると信じていましたか」
チャールズ・ハウエルIII
「やっぱり時が経つに連れて難しくなりますね。毎年新しい選手が優勝しているのを見ますし、他にもタイガーのような選手が凄い活躍をする姿も見ないわけには行きません。でも私にとって良かったのは、ずっとタイガーと身近な友達でいられた事です。やはり彼のような自信の固まりのような選手と一緒にいると意識しなくても影響を受けますからね。ゴルフで自信というのはとても大事ですが、それを身に着けるのは難しいですからね。勿論落ち込んだ時期がなかったと言えば嘘になりますが、そう言った時は周りの人たちが支えてくれました」