米国男子ツアー

初優勝、そして「マスターズ」への夢も叶えたニック・ワトニー

2007/04/23 09:00

初優勝、そして「マスターズ」への夢も叶えたニック・ワトニー

「チューリッヒクラシック」で初優勝を飾ったニック・ワトニー。25歳で早くも栄冠を手にし、勝利の余韻に浸るワトニーの喜びの声をお届けしよう。

記者
「チャンピオンと呼ばれてどうですか?」

ニック・ワトニー
「良い響きですね。これで長年の夢がかないました。」

記者
「3日目トップに立ち、一夜を過ごすことになったわけですが、昨夜は寝られましたか?」

ニック・ワトニー
「ええ、寝つきは悪くありませんでした。朝は5時半ぐらいに目が覚めてしまいましたね。今日も、時々"優勝したらどうなるだろう?"といったことが頭に浮かびましたが、そのたびに先の事ではなく、「今」に集中しようと自分に言い聞かせました。」

記者
「それにしても今日は素晴らしいプレーでした。5番のイーグルはすごかったですね。」

ニック・ワトニー
「あれは、良い当たりだったのですが、入ったのは運が良かったからでしょうね。優勝する時は、運も味方するといいますが本当でした。」

記者
「あのイーグルでケン・デュークと並んでから、ずっと二人のマッチプレーのようでしたが、あなたもそれを意識していたのですか?」

ニック・ワトニー
「フロント9では、そんな感じではなかったですね。アンソニー・キムもじりじりスコアを伸ばしてきましたし、アレックス・チェイカやジョン・マリンジャーの動きも気になっていたので、ケン・デュークだけを意識していたわけではありません。終盤になって、マッチプレーのような雰囲気になりましたね。」

記者
「その終盤ホールのどのあたりで、優勝できるかも、と思いましたか?」

ニック・ワトニー
「18番でデュークがバンカーからカップインできなかった時点まで、自分が優勝できるとは確信できませんでした。気持ちだけ先走りたくなかったので、優勝の事は考えないようにしていたのです。15番でパーを拾った時や16番でうまくティショットが打てた後にちょっと期待を持ちましたが、基本的には、今のことしか考えるなと、自分に言い聞かせました。」

記者
「17番のパー3でグリーンをとらえた時も、さぞホッとしたでしょうね。あのホールは、グリーンに乗せることさえ難しいはずです。あそこで益々自信を持てたのではないですか?」

ニック・ワトニー
「そうですね、こうやって優勝できたのも、ブッチ・ハーモンのお陰と、ここで一言お礼を言いたいですね。ブッチにスイングを見てもらって2年になりますが、今シーズンは本当にショットの調子が良く、今日は特に緊張が続く中で良いショットが打てました。」

記者
「あなたはこの優勝で素晴らしいトロフィーを手にしただけではなく、2008年の"マスターズ"への出場も決めましたね。まだメジャーへの出場経験もないそうですが、オーガスタに行けると決まっていかがですか?」

ニック・ワトニー
「本当にうれしいです。実は今朝一番に考えたことが、"優勝したらマスターズに出られる"でした。これで憧れの"マスターズ"に出場できるのですから、また一つ夢が叶うことになりますね。」