大ブレークのトム・キムは“元チームメート” 桂川有人「自分のペースで一緒の舞台に」

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前（12日）◇アコーディア・ゴルフ習志野CC (千葉県)◇7079yd（パー70）

大会直前、桂川有人にうれしい報せが届いた。PGAツアー「シュライナーズチルドレンズオープン」でトム・キム（韓国）が優勝。21歳の誕生日を迎える前に2勝を挙げたのはタイガー・ウッズ以来のことだった。

韓国の20歳が成し遂げた快挙を桂川が喜ぶのは、高校3年間をフィリピンで過ごした経歴と関係している。幼少期に中国、タイ、オーストラリアなど様々な国を渡ったキムは当時フィリピンで暮らしており、同じコースで練習する間柄だった。「（ゴルフ）クラブの対抗戦ではチームメートでしたし、一緒にアマチュアの大会にも出たりしていました」と振り返る。

4学年下に当たる元チームメートがメキメキと力をつけ、PGAツアーで頭角を現している。「20歳で2勝するのはすごいこと。刺激、勇気をもらってます。同じところでやっていた仲間ですから、うれしいですね」。自らも11月には米下部コーンフェリーツアーの予選会から海外挑戦を目指す立場とあって「自分は自分のペースで一緒の舞台に行けたら」と思いを強くした。

未来をしっかりと見据えながら、まずは初出場の「ZOZOチャンピオンシップ」に挑む。（千葉県印西市／亀山泰宏）