連覇かかるコリン・モリカワ「勝つためにここにいる」

◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前(11日)◇セントアンドリュース オールドコース（スコットランド）◇7297yd（パー72）

大会連覇がかかるコリン・モリカワが会見に臨んだ。ロイヤルセントジョージズGC（イングランド）で開催された前年大会は全英初出場で初優勝を飾った。

“聖地”セントアンドリュースでの第150回大会でタイトル防衛を目指すことに、「一言では言い表せない。とても大きな意味がある。多くの素晴らしい選手や、良いプレーをしている選手がいるのは明らかで、私もステップアップしないといけない」と気合を入れた。

9日（土）に会場入りし、10日（日）には18ホールをプレーした。「足を踏み入れて、ここは特別な場所だと感じました。コースだけではなく、雰囲気、クラブハウス、その周りも含めて。なぜ、ここが特別な場所だと言われるのかわかった」と世界最古のゴルフトーナメントと呼ばれる歴史の重みを感じ取った。

世界トップクラスの最難関パー4として知られ、右サイドにホテルを望む名物ホール17番については、「ブラインドのティショットはいつだってタフ。本当に難しいです。ティショットについてはこれからも練習しないといけない」と警戒した。

グリーン左手前には、1978年大会に中嶋常幸が脱出に4打を要し「9」をたたいた“トミーズバンカー”との異名がついたロード・ホール・バンカーも存在し、優勝争いの鍵を握るホールとなりそうだ。

開幕を前にクラレットジャグ（優勝カップ）はすでに返却している。「1年間クラレットジャグを持つことがどういうことなのか、今になってわかった。これほど素晴らしいことはない。本当に特別な1年です。去年勝ったとはいえ、この先ずっと自分の歴史に刻まれるからね」と再奪還を狙う。

今季は昨年11月の欧州ツアー「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」を制しているが、米ツアーは優勝しておらず、メジャーでも今年4月「マスターズ」5位、6月「全米オープン」5位と勝ちきれない試合が続いた。また、前週の「スコットランドオープン」も予選落ちに終わっている。

それでもメジャー3勝目へ25歳は「私は勝つためにここにいる。本当に良いゴルフをするためにここにいる。木曜日（初日）の朝には準備が整っているはず。できる限りのことをするつもりだ」。2008年のパドレイグ・ハリントン（アイルランド）以来となる連覇を誓った。