新リーグ参戦のミケルソン 予選落ちも5カ月ぶり登場にファン熱狂
◇メジャー第3戦◇全米オープン 2日目(17日)◇ザ・カントリークラブ(マサチューセッツ州)◇7264yd(パー70)
メジャー6勝のフィル・ミケルソンは、PGAツアーから“裏切り者”のレッテルを貼られてもファンからの支持は減らず。1月の「ファーマーズ・インシュランス・オープン」以来に姿を見せたミケルソンに、米国のゴルフファンは熱狂した。
ミケルソンは前週行われた「リブゴルフ・インビテーショナルシリーズ」に出場。PGAツアーはリブゴルフに参戦した選手に対し、ツアー資格の停止処分を下すなど厳しい姿勢を取っている。開幕前の会見でも現地メディアからは厳しい質問が投げかけられたが、大会中、観客からは“野次”よりも声援が多い印象だった。
ホールアウト後もサイン待ちの人だかりが絶えない。注目選手には警備がついて回ったが、ミケルソンの周囲はことさら制服姿のスタッフが目立った。
「ここのファンはいつも素晴らしい。この一週間は楽しかった」とミケルソンは話したが、キャリアグランドスラムをかけた「全米オープン」は通算11オーバーで予選落ち。PGAツアーに加え、全米ゴルフ協会(USGA)側も新リーグの出場選手について言及しており、今後は全米オープンの参加資格を付与しない可能性を示唆。来年以降は出場できない可能性も出てきたが、ミケルソン自身は今後については言及せず、「いい一日だった。もっといいプレーができれば良かった」と話すにとどめてコースを去った。
全米オープンにはミケルソンのほか、セルヒオ・ガルシア(スペイン)やダスティン・ジョンソン、ケビン・ナら新リーグ初戦に参戦した12選手が出場したが、予選通過はジョンソンとリチャード・ブランド(イングランド)のみ。ジョンソンは2日目を終えて「難しい決断だったが、自分が決めたことに自信を持っている。満足しているし、今週末も、今後のイベントも楽しみだ」と話す。
新リーグは30日にオレゴン州パンプキンリッジGCで第2戦が開幕。全米オープンで予選を通過したブライソン・デシャンボー、パトリック・リードも出場を表明している。(マサチューセッツ州ブルックライン/谷口愛純)