「公平ではない」 全米オープンは新リーグ参戦選手の出場が可能に

全米ゴルフ協会（USGA）が8日、新設リーグ「リブゴルフ・インビテーショナルシリーズ」に参戦する選手も6月16日開幕の「全米オープン」（マサチューセッツ州ザ・カントリークラブ)に出場できると発表した。

声明の中で「我々は世界で最も開かれた選手権であることを誇り、今年の選手権に出場する権利を得た選手は、免除と予選の両方を通じて、そうする機会を持つことになる。我々の出場基準は今年初めのエントリー開始前に設定されており、一度設定した基準を変更することは適切ではなく、また競技者にとっても公平ではない」と説明した。

グレッグ・ノーマン(オーストラリア)がCEOを務め、オイルマネーの支援を受ける新リーグは9日から英国センチュリオンGCで初戦がスタート。全米オープンの出場資格を持つ元世界ランキング1位のダスティン・ジョンソン（DJ）、メジャー通算6勝のフィル・ミケルソンらが出場する。

米PGAツアーは“移籍”する選手について、出場権をはく奪する可能性も示唆してきた。一方、USGAは「2022年全米オープンのフィールドに関する我々の決定は、USGAが別の組織団体を支持すると解釈されるべきではなく、また、個々の選手の行動やコメントを支持するものでもない。むしろ、USGAがホームツアーの同意なしに代替イベントでプレーすることを、全米オープンの出場資格を失うべき違反行為とみなすかどうかについての回答である」と強調した。