ニクラスが新団体からの巨額オファーを拒否「いくら積まれても興味はない」

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 事前情報（1日）◇ミュアフィールドビレッジGC（オハイオ州）◇7543yd（パー72）

大会ホストのジャック・ニクラスが開幕を前に記者会見に臨み、グレッグ・ノーマン（オーストラリア）がCEOを務める「リブゴルフ・インベストメント」からの“巨額オファー”について言及した。

5月初旬、ニクラスのもとには同団体から新シリーズ「リブゴルフ・インビテーショナルシリーズ」を率いる存在として、1億ドル（約130億円）のオファーが届いたと報じられた。「彼らから電話があったのは本当」と認めながら、「どれだけ金額を積まれても興味はないし、引き受ける気は全くない」と断ったことを明らかにした。

ニクラスは昨年、サウジアラビアの巨大プロジェクトの一環で同国内にコース設計を手掛けることを発表。「礼儀として話し合いの場を設けたが、私の忠誠心は育ててもらったPGAツアーにある」と新リーグへの参画を否定した。

新シリーズは5月31日に初戦（6月9日～／英国・センチュリオンGC）の出場選手42人を発表したばかり。ダスティン・ジョンソン、セルヒオ・ガルシア（スペイン）らがエントリーした。

これまで批判的な意見を述べてきたロリー・マキロイ（北アイルランド）も「無関心というのが自分の意見」と今回も否定的だ。

新大会には個人・団体戦で総額2500万ドル（32億5100万円）の高額賞金がかかる。「友人にも新リーグに出場する選手がいるが、彼らの意思を邪魔したくない」と個人的な意見と強調したうえで、「ゴルフで稼がなければいけないのも分かる。シードの保証がない選手が、3年間のシードや賞金、出場試合を保証してもらえるとなれば家族を養うゴルファーにとっては魅力的。今は見守るしかない」と語った。