デシャンボーはツアーワースト「80」で撃沈 スピースに再び12番の悲劇
◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(8日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7510yd(パー72)
今季メジャー初戦では多くのビッグネームが週末を前に姿を消した。ブルックス・ケプカ、ジョーダン・スピース、ブライソン・デシャンボーらメジャーのタイトルホルダーに加え、世界ランキング10位のザンダー・シャウフェレも予選落ちを喫した。
過去16回のメジャーで4勝を含めトップ10入り12回と大舞台で無類の勝負強さを発揮してきたケプカは6オーバー59位。大会前のPGAツアー公式サイトによる優勝候補予想(パワーランキング)では筆頭に挙げられていたが、連日の「75」。この日は前半2番(パー5)が最初で最後のバーディとなり、イン9ホールでは2日間を通じて1個もバーディを奪えなかった。
2015年大会覇者のスピースもケプカと同じ6オーバー。大会連覇へ後続に5打差をつけたサンデーバックナインで痛恨の「7」をたたいた12番(パー3)で再び悲劇に見舞われた。ティショットが手前の傾斜からレイズクリークに転がり落ちると、ドロップした後の3打目も水の中へ。このホールをトリプルボギーとし、最終18番も1打目を左のバンカーへ入れてダブルボギーをたたいた。
前年大会で松山英樹と決勝ラウンド2日間を同組で回って優勝争いを演じたシャウフェレは7オーバー64位。メジャーで9回のトップ10入りを記録している28歳が2日間でわずかバーディ1個。この日の17番しか獲れず、5回目となるマスターズで初めてカットラインに届かなかった。
ツアー自己ワーストの「80」でトータル12オーバー82位に沈んだデシャンボー。骨折だったことを明かした左手、さらには股関節の故障から2週前の「WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー」で1カ月半ぶりに復帰。前週「バレロテキサスオープン」もプレーして急ピッチで調整を進めてきたものの、2日間のフェアウェイキープ率は50%(14/28)。最大の武器であるはずの1Wを制御できず、グリーン上でも苦しんだ。