難条件も自己最高スタート/松山英樹のマスターズ制覇プレーバック<初日>
◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前情報◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7510yd(パー72)
松山英樹が史上4人目の大会連覇に挑む「マスターズ」(7日~/ジョージア州オーガスタナショナルGC)。世界中のファンが待望するゴルフの祭典を前に、日本人初の偉業となった2021年大会をパトロンとして見守った記者(コロナ禍でメディアとしての入場はできず)が4回に分けて振り返る。
コロナ禍で前年11月に続く2020-21年シーズン2度目、自身10度目の大舞台。松山は直前に「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」「バレロテキサスオープン」を戦い、キャリアで初めてオーガスタを3連戦目に組み込むスケジュールで乗り込んで来た。
ハリス・イングリッシュ、アブラム・アンセル(メキシコ)と同組に入った予選ラウンドの初日は午前9時48分のスタート。2番(パー5)で1Wショットを左の林に打ち込みながら、6mを沈めてバーディを先行させた。
ホールアウト後には「ここまでグリーンが硬くて、速いことは初めてなので、ちょっと戸惑いはあった」と口にしたものの、4番(パー3)で2m、5番はバンカーから寄せて3m、グリーンをこぼした6番(パー3)も3mと立て続けに微妙な距離のパーパットを決めきるしぶとさを発揮。2オンに成功した8番(パー5)では7.5mを流し込み、2017年大会3日目以来となるイーグルを奪った。
木曜午前のプレーでも「9番(グリーン)とかは、びっくりするくらい乾いていて、ボールが止まるのが不思議なくらい」というタフなコンディションにあって、全体5位のパーオン率72.2%(13/18)を記録した。グリーンを外した5ホールは全てパーセーブに成功し、「(3パットした)17番以外は良いプレーができたかなと思う」とうなずいた。
1イーグル2バーディ、1ボギーの「69」は4月開催の初日としては自身初の60台。当地では前年11月の10位を上回り、首位と4打差2位につける自己最高のスタートを切った。(編集部・亀山泰宏)