2021年 フォーティネット選手権

ボランティアさんが拾っちゃった…ミケルソンのプレー中のボール

2021/09/18 13:03
“らしい”アクシデントもなんのその(Meg Oliphant/Getty Images)

◇米国男子◇フォーティネット選手権 2日目(17日)◇シルバラードリゾート&スパ (カリフォルニア州)◇7123yd(パー72)

後半16番(パー5)、フィル・ミケルソンは林からの2打目を1Wで木々の間を抜き、見事バーディを奪った。ただし、この日のハイライトはこれだけではない。その後の最終ホールで思わぬハプニングがあった。

18番(パー5)の第2打は、右サイドに大きく曲がった。グリーン左に切られたピンに対して易しいアングルを3打目で確保するため、無罰でドロップが可能な、グリーンを囲むように設営されているテント周辺を狙ったという。ショットは予定よりもさらに右に飛び、テントの“場外”へ。すると、ボールはどこから飛んできたかを把握できなかった、ボランティアの女性に拾われてしまった。

インプレーの球であることを知らされた女性は驚くばかりだったが、ミケルソンは意に介さず「この辺りにあったんだよね?」と冷静に対応。「お土産にどうぞ」とボールをプレゼントし、競技委員を伴ってテントの内側でフリードロップの処理をした。

結局3オン2パットのパーとして「69」でフィニッシュした。「マーシャル(ボランティア)がボールを見つけてくれて良かったよ。彼女が拾ってしまったことなんて問題じゃない。見つけてくれたことが素晴らしかった」と紛失しなかったことに安堵(あんど)。51歳は新シーズンの開幕戦で、通算5アンダーの24位で決勝ラウンドに進んだ。(カリフォルニア州ナパ/桂川洋一)

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