「悔しい内容で終わった」 松山英樹は新シーズン見据えてラスト18ホールへ
◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 3日目(4日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7346yd(パー70)
後半14番、松山英樹がフェアウェイから打ったセカンドはグリーン左手前のラフで弾み、バンカーへと転がり落ちた。「途中まで、14番のティショットまではすごく良かった」と振り返ったように、4つ伸ばして迎えた終盤にアイアンショットで顕著なミスが出た。
バンカーからの巧みな寄せでパーセーブ。ひと息ついた直後、右に外せば池ポチャ必至の15番(パー3)は右から4ydのシビアなホールロケーションだった。池に落としてダブルボギーをたたくと、16番は1Wショットを左に曲げた。長考の末に目の前にそびえる木の右下を通してバンカーまで運び、粘り強くパーを拾った。
3パットボギーの17番、パーにとどまった18番(パー5)も含めて「残り4ホールはすごく悔しい内容で終わってしまった」という「69」でのプレー。
ただ、18番は左足下がりのライからグリーンに向かって打ち上げるセカンドで2オンに成功。初日にフェアウェイからミスが出たこともあったアイアンショットのブレは少なくなり、パーオン率は38.89%(7/18)→61.11%(11/18)→72.22%(13/18)と右肩上がりだ。
「東京五輪」から6連戦目。この間にオリンピックと翌週「WGCフェデックスセントジュード招待」ではプレーオフまで戦った。2019年にも「全英オープン」からシーズン最終盤を6連戦で駆け抜けた経験はあるが、「今年はコロナにかかった後すぐの6連戦。ちょっとしんどい部分は多少あったけど、ここまで来た」
そんなタフなスケジュールでも「体の状態もすごく良くなっているし、ゴルフも少しずつ良くなりつつある」と言えるのは、積み重ねてきたトレーニングと日々のコンディショニングの賜物でもある。
ラウンド後も1Wショットを中心に体の動きを入念にチェック。「あすがシーズン最後なので、良い形で終われるように。良いプレーをして、来シーズンの初戦から良いプレーができるように頑張りたい」。すぐに始まる新シーズンも見据えながら、ラスト18ホールを戦い抜く。(ジョージア州アトランタ/亀山泰宏)