松山英樹がセンターシャフトパター投入 初日“スコア貢献度”はフィールド11位
◇米国男子プレーオフ第1戦◇ザ・ノーザントラスト 初日(19日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7410yd(パー71)
松山英樹が新たなパターで8年連続となるプレーオフシリーズのスタートを切った。「良いパットが入ってくれた」と振り返った5バーディ、1ボギー1ダブルボギーの「69」。首位と6打差の2アンダー15位につけたこの日は、センターシャフトタイプのスコッティキャメロンのピン型モデルを実戦投入した。
2016年「ザ・プレーヤーズ選手権」の予選ラウンドでセンターシャフトのネオマレット型モデル(スコッティキャメロン コンビ プロトタイプ)を使ったことはあったが、プロ転向後に限ってもセンターシャフトのパターで試合を戦うのはレアケースだ。
序盤はバーディ直後の13番(パー5)でティショットがバンカーのアゴに突き刺さり、アプローチのミスもあってダブルボギーと苦しんだ。1Wショットで1オンに成功したパー4(283yd)の16番、2.5mのチャンスを生かした18番と着実に反撃の態勢を整えていった。
後半はグリーン上の粘り腰が際立った。ティショットを右のネイティブエリアまで大きく曲げ、タフなセカンドをグリーン左手前の小川に落とした1番では3mをねじ込む“ナイスボギー”。2連続バーディの後の7番でも再びティショットが乱れながら、4mほどのパーパットを沈めて耐えた。スコア貢献度を示す「ストロークゲインド・パッティング」はフィールド11位の「+2.282」を記録した。
「最後の4ホールくらいは全然思うように打てなかった。大きなミスもあるので、そこを減らしていけるように」とショットへの不満をのぞかせつつ、パターについては「最初入らなかったですけど、まあ良かったなと思います」と一定のプラス評価。ラウンド後の練習では再びエースパターを握ってボールを転がし、帰路に就いた。(ニュージャージー州ジャージーシティ/亀山泰宏)