2021年 全英オープン

一時は首位に並び…無言のスピースが逆転へ秘めた闘志

2021/07/18 09:02
ジョーダン・スピースは3打差3位で最終日へ(Charlie Crowhurst/R&A via Getty Images)

◇メジャー第6戦◇全英オープン 3日目(17日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)

ジョーダン・スピースはスコア提出を終えると、取材対応をスルーしてコーチのキャメロン・マコーミック氏が待つパッティンググリーンへ直行した。首位と3打差3位。逆転でのメジャー4勝目がかかる最終日へ、1分1秒が惜しかった。

3打差から出たムービングデーは10ホール目までに5バーディと爆発力を発揮。しかし、ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)と並走する形となったバックナインでグリーン上にほころびが出た。

14番(パー5)は2打目がグリーン手前でストップ。カラーからパターで上の段に届かせられず、バーディを逃した。17番は1Wショットでグリーン近くまで運んだのが災いして、アプローチにスピンを利かせられなかった。フロントエッジからパターで3打を要すると、最終18番も3パット。上がり2連続ボギーでフラストレーションをため込んだ。

それでも「65」「67」「69」と3日連続の60台。メジャーに限れば、2017年にロイヤルバークデールGCで勝った全英に続いて自身2度目のことだ。初日のインタビューではショットの攻略に関して、そのバークデールとも通ずる部分を感じ取っていたロイヤルセントジョージズGC。2度目のクラレットジャグをつかみに行く。(イングランド・サンドウィッチ/亀山泰宏)

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