2021年 ザ・メモリアルトーナメント

6打差首位&連覇王手から ジョン・ラームが新型コロナ陽性で途中棄権

2021/06/06 08:22
ホールアウト後に新型コロナ陽性を告げられ、カートで引き上げるラーム(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇ザ・メモリアルトーナメント 3日目(5日)◇ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)◇7543yd(パー72)

ジョン・ラーム(スペイン)が新型コロナウイルス感染を調べる検査で陽性と判定され、首位で終えた第3ラウンド終了後に大会を途中棄権した。

PGAツアーの発表によると、ラームは今大会開幕3日前の5月31日(月)、検査で陽性反応が出た人物の濃厚接触者に認定された。本人は無症状だったことから、ツアーの規定に沿って、期間中のコース内の施設立ち入りを制限し、検査に毎日臨むことで大会に出場。4日(金)までは陰性だったが、5日(土)のスタート前に受けた検査で陽性判定が出た。

最初の検査結果が出た午後4時20分、ラームはプレー中だったため、ツアーは当初採取した検体の再検査を健康機関に要請。ホールアウト直前の同6時5分に通達された結果も陽性となり、棄権が決まった。ツアーによると昨年6月の再開以降、試合中の選手に陽性者が出たのは4人目。

ラームはこの日、前日未消化だった第2ラウンドの後半16番(パー3)でホールインワンを決め、単独首位から出た第3ラウンドは「64」をマークして通算18アンダーとし、後続に6打差をつけてホールアウト。その直後の18番グリーン脇で陽性結果を伝えられ、沈痛な表情を浮かべた。今季初勝利、2001年のタイガー・ウッズ以来となる大会連覇への可能性は意外な形で消滅した。

通算12アンダーの2位につけていたコリン・モリカワパトリック・カントレーが首位に繰り上がった。

米疾病対策センター(CDC)のガイドラインに従い、ラームは15日(火)まで自主隔離を行う。17日(木)にはメジャーの「全米オープン」(カリフォルニア州トーリーパインズGC)が開幕する。(オハイオ州ダブリン/桂川洋一)

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