2021年 全米プロゴルフ選手権

デシャンボー超え366ydドライブ 50歳ミケルソンが一番飛んだ

2021/05/24 15:50
飛ばし屋に変貌したフィル・ミケルソン※写真は大会3日目( Patrick Smith/Getty Images)

◇メジャー第4戦◇全米プロゴルフ選手権 最終日(23日)◇キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース (サウスカロライナ州)◇7876yd(パー72)

後半16番、フィル・ミケルソンのフォローの風を受けた1Wショットは366ydを記録した。同じ最終組の相手ブルックス・ケプカ361yd、飛ばし屋ブライソン・デシャンボーの363ydをオーバードライブ。キアワアイランドの最後のパー5で一番遠くまで飛ばしたのはメジャー最年長優勝を飾った50歳だった。

4日間を通じて計測2ホールの平均飛距離は313.1ydで全体15番目。ビッグレフティは若手選手と遜色ないパワフルなショットを今も打ち続けている。今大会、2Iのフェースが割れるアクシデントもあった。近年は筋力トレーニングに加え、ファスティングで減量し、精神面でも瞑想を取り入れるなど様々な角度から今もなお進化にアプローチしている。

加齢に抗い、人よりも努力することで犠牲にしなくてはいけないものもある。一番は「食べ物だ」と笑った。「量を減らして、おいしく食べるようにしないと。多くを食べられないので身体を回復させるようにしなくてはいけない。でもそのおかげで体の調子はいいし、炎症が起こらなくなったり、よく眠れるんだ。それだけの価値はある」

今週月曜日の練習ラウンドでは54歳のスティーブ・ストリッカーとコンビを組み、45歳のザック・ジョンソンと24歳のウィル・ザラトリスを相手にペアマッチで勝負した。ミケルソンは最初の3ホールでバーディを決め、大声で喜んでいた。

ストリッカーは「彼は集中力も高まっていて、プレーにも自信がありそうだった」と明かす。「そうであっても彼は特別な選手なんだ。ゴルフの歴史でもっとも偉大な選手のひとり。健康な体と柔軟性を今も維持し、十分戦えるだけの飛距離もある。彼はこのレベルで戦うための計り知れないほど大きな熱意をまだ持っている。だからこう素晴らしいプレーができるんだ」(サウスカロライナ州キアワアイランド/桂川洋一)

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