2021年 全米プロゴルフ選手権

星野陸也はグリーンに泣く 砂地からソールしてバーディも

2021/05/21 11:00
星野陸也は初日「76」で出遅れた(撮影/田邉安啓)

◇メジャー第4戦◇全米プロゴルフ選手権 初日(20日)◇キアワアイランドゴルフリゾート・オーシャンコース (サウスカロライナ州)◇7876yd(パー72)

大会初出場の星野陸也が早々に出端をくじかれた。出だし1番から3ホール続けて2m以内のチャンスを逃し、迎えた4番で「変に力が入ってしまった」とティショットを左の池に入れてダブルボギー。続く5番(パー3)をボギーとして流れを悪くした。

立て続けに外したバーディパットは2番が「軽いスライスと読んだのがフックだった」。3番はスライスラインと呼んだ一打が「思い切り芝目に持っていかれてカップにかすりもせずに右に抜けていった」という。ピート・ダイ、アリス・ダイ夫妻設計の難コースは強烈な風も相まって、事前ラウンドで調べることがいっぱい。「芝目が意外と影響していると途中で気づいた」。グリーン上の詳細なライン読みまで、頭が回らなかったところもあった。

バーディチャンスをもっと生かせれば…(撮影/田邉安啓)

「76」のラウンドで唯一バーディを奪ったのは後半15番。残り200yd弱、向かい風が吹いた2打目は左サイドの砂の上からだった。今大会は人工的なバンカーを含めすべての砂地がジェネラルエリア扱いで、クラブをソールして打つことができる。「違和感はあります。3回くらい確認した」後、ピンそば4mにつけるスーパーショットを放った。

18ホール計30パットによる4オーバー発進が悔しい。「きょうは本当にショットが良くて、もったいない感じでした。風の計算もうまく合っていたけれどパターが全然ダメ」。前週日本ツアーで優勝し、強行軍で乗り込んできた長距離移動のタフさも言い訳にしない。

ロースコアをマークした選手は少なく混戦状態。オーバーパーで2日目を迎えるビッグネームも多い。「ショットは予想よりも良い感じ。パターが入れば結構いいスコアで上がれる気がする。あすはしっかりとパターでチャンスを決められるように」と調整を急いだ。(サウスカロライナ州キアワアイランド/桂川洋一)

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