2021年 マスターズ

「次に勝つときは…」松山英樹の米ツアー6勝を”自虐コメント“と振り返る

2021/04/12 19:28
日本ゴルフ界の歴史を変えた( Jared C. Tilton/Getty Images)

◇メジャー第3戦◇マスターズ 最終日(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7475yd(パー72)

松山英樹がゴルフの祭典「マスターズ」で悲願のメジャー初制覇を達成した。プロ2年目の2014年に主戦場を米国に移し、同年6月「ザ・メモリアルトーナメント」で飾った初優勝から今大会でPGAツアー6勝目(出場187試合目)。いつも自分に厳しい日本男子最強のゴルファーの勝利を、これまで残してきた“自虐的な言葉”ととともに振り返ってみた。

■1勝目:2014年6月「ザ・メモリアルトーナメント」

2014年「ザ・メモリアルトーナメント」で優勝、ジャック・ニクラスから祝福される松山英樹

「ザ・メモリアルトーナメント」/オハイオ州ミュアフィールドビレッジGC 通算13アンダー「275」(70-67-69-69) ※プレーオフ

プロ転向2年目、PGAツアー本格参戦初年度に初優勝。メジャー18勝の“帝王”ジャック・ニクラスのホスト大会でケビン・ナとのプレーオフを制した。最終日、正規の18番では1Wショットを放ったあと、シャフトが折れるアクシデントも。青木功丸山茂樹今田竜二に続く日本人史上6年ぶり4人目、22歳での勝利は最年少だった。「でも、この4日間納得できないプレーもあったので、きょうはきょうのこととして忘れて、次の優勝に向けて頑張りたい」

■2勝目:2016年2月「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」

2016年「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」リッキー・ファウラーと松山英樹

「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」/アリゾナ州TPCスコッツデール 通算14アンダー「270」 (65-70-68-67) ※プレーオフ

期間中に60万人以上(当時)のギャラリーを集める世界屈指のビッグトーナメント。3打差2位から出た最終日、首位で並んだリッキー・ファウラーとのプレーオフは「USA!」コールが響く完全アウエーの空気を跳ね返し、4ホール目で決着をつけた。最後はバーディパットを外しながら勝負が決し「終わり方が良くない。勝ったというより、負けた人みたいなパターでしたけど、ああいう勝ち方もあるんだなという感じがした」

■3勝目:2016年10月「WGC HSBCチャンピオンズ」

2016年「WGC HSBCチャンピオンズ」

「WGC HSBCチャンピオンズ」/中国・シェシャンインターナショナルGC 通算23アンダー「265」(66-65-68-66)

アジア人として初めて世界選手権シリーズを制覇。3日目を終えて3ストロークあった後続との差を最終日に7までひろげて圧勝した。「30バーディ獲りたかった(結果は29バーディ)。結果は100点。内容は80から90点。でもフィーリングは…30点くらいしかない」。大会の前後に日本ツアー「日本オープン」、「三井住友VISA太平洋マスターズでも優勝。12月にはツアー外競技の「ヒーローワールドチャレンジ」も制した。

■4勝目:2017年:2月「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」

2017年「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」で連覇

「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」/アリゾナ州TPCスコッツデール 通算17アンダー「267」(65-68-68-66) ※プレーオフ

通算3勝を挙げた丸山茂樹の日本人最多勝利を塗り替え、前人未到のPGAツアー4勝目をマーク。4打差3位で迎えた最終日に巻き返し、前年と同じくプレーオフに突入し、今度はウェブ・シンプソンを同じ4ホール目の17番で退けた。自身初の大会連覇、シーズン複数回優勝を達成。「手応え? 微妙ですね。オーガスタに行ったらダメなところがたくさん見えてくる。プレーオフを4ホールやったくらいで、ヘバっているようじゃ話にならない」

5勝目:2017年8月「WGCブリヂストン招待」

2017年「WGCブリヂストン招待」で瀬菅選手権シリーズ2勝目

「WGCブリヂストン招待」/オハイオ州ファイヤーストーンCC 通算16アンダー「264」(69-67-67-61)

ツアーでちょうど100試合目の出場試合で、2打差からスタートした最終日に1イーグル、7バーディ「61」をたたき出し、世界選手権2勝目。2013年大会で初めて同組でプレーしたタイガー・ウッズが記録したコースレコードに並んだ。グリーン上での優勝インタビューで「きょうはスタート前のウォーミングアップ(練習場での仕上がり)が最悪だったので、こんなに素晴らしいラウンドができるとは思わなかった」と言い放ち爆笑を呼んだ。

■6勝目:2021年4月「マスターズ」

松山英樹は最後まで冷静だった(提供:Augusta National Golf Club)

「マスターズ」/ジョージア州オーガスタナショナルGC 通算10アンダー「278」(69-71-65-73)

2021年に入り、出場した10試合でトップ10入りがないまま臨んだオーガスタでの戦い。直前の試合で「期待はゼロ、でもゼロだから上がるしかない」と状態を潔く受け入れると、初日に2位の好発進。6位から出た全体平均「72.56」の3日目に当地での自己ベスト「65」をマークし単独首位に躍り出た。後続に4打差をつけて出た最終日は「73」とし結局、1打差でフィニッシュ。ウィイニングパットはタップインでのボギーパットとなり「最後はハラハラドキドキさせてしまった。次に勝つときはいい勝ち方で終わりたいと思う」と苦笑いした。

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