松山英樹のオーガスタナショナルGCコースガイド/14番(パー4、440yd)
2021/04/04 18:45
ゴルフの祭典「マスターズ」は4月8日(木)に開幕する。今年で10回目の出場となる松山英樹が会場のオーガスタナショナルGCの全ホールを解説。11番からの“アーメンコーナー”を抜け、いよいよ終盤戦に入る。
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アーメンコーナーを抜けてひと息つきたくなるが、そうもいかないのがオーガスタ。14番はバンカーが1つもなく、視界が開けているようで、例によってティショットで打ち抜ける空中のエリアが狭い。
「1Wを持つことがほとんど。打ち上げのフェアウェイは左から右に傾斜しているので、バウンドしてから右サイドに転がりやすい。ドローボールを打たないといけないホール。左サイドのギリギリを狙って、せり出た木々に当ててしまうと2打目の距離がだいぶ残ってしまう危険性がある」
フェアウェイキープに成功すれば「2打目を9番アイアンくらいでも打てる可能性がある」という。「つま先下がりのライを注意していれば、グリーンの横幅に合わせるのにはそんなに難しいショットではない」
このグリーンも大きいようで、ボールを落とせる許容範囲は狭い。「フロントエッジから15ydは使えない。ボールが戻ってきて、タフなアプローチを強いられる」。左奥のエリアから、右サイドにかけて下る全体傾斜。“3段”に近い形状でもある。「左にピンが立つときに、グリーンを左に外してしまうとボギー以上はほぼ確定と言っていい」。ショートサイドからのチッピングは黄色信号が点灯する。
バンカーもなく、セカンドの残り距離も短い。バーディを獲りたい選手を誘ってくる。「計算通りに攻められたときとミスをしたときの“振り幅”が激しいホールとも言える」。無難に乗り切りたい。