2021年 ジェネシス招待

いとこのため2億円を集めたニーマンが2位浮上 メンタルコーチ効果も

2021/02/20 13:45
幼い命を救うために奮闘するホアキン・ニーマンは今年に入って2試合連続2位と好調(Sean M. Haffey/Getty Images)

◇米国男子◇ジェネシス招待 2日目(19日)◇リビエラCC(カリフォルニア州)◇7322yd(パー71)

4位から出たホアキン・ニーマン(チリ)が午後のプレーを4バーディ、1ボギーの「68」でまとめ、通算7アンダーの2位に浮上した。「風も穏やかできのうと同じようにショットもパットも良かった。なかなか入ってくれなかったけどね。チャンスがある位置だ」。ツアー2勝目に向け、5打差ながら首位のサム・バーンズを追う態勢を整えた。

ニーマンは今大会開幕前、うれしいニュースを感謝の気持ちを込めて発した。昨年11月、生後間もない、いとこのラフィタちゃんが寿命2年とも言われる脊髄性筋萎縮症と診断され、特効薬の費用を集めるため募金を呼びかけた。米国で一昨年に承認された遺伝子治療薬の薬価は210万ドル(約2億2140万円)。ニーマンは試合で稼いだ賞金に加え、イーグル1つにつき1万ドル、1バーディで5000ドルを寄付。またSNSでの情報発信が実り、薬を購入するだけの寄付が国内外から集まったという。

「ツアーの支援もあった。ソーシャルメディアの力はスゴイ。メキシコ(ツアーで事実を公表したマヤコバゴルフクラシック)でスポンサーからも大きな助けがあった。チリだけでは難しかった」

ニーマンは直近4週をオフにし、チリで家族と静養していた。「数日前にも写真を送ってくれたんだけど、彼(ラフィタちゃん)は元気そうだった」という。「短い期間でたくさんのお金が積み立てられた。本当にうれしい。みんなが彼をサポートしてくれた。彼はまだ(病と)闘い続けられる」。昨夏から「僕に必要な部分のひとつ」とメンタルコーチを雇い、コース内で精神的にも安定。タイトルで多くの人に感謝の気持ちを届ける。

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