2021年 ファーマーズインシュランスオープン

踏まれて埋まった? マキロイのボールに新たな証言

2021/02/04 11:17
ファーマーズインシュランスオープン3日目のマキロイ(Ben Jared/PGA TOUR via Getty Images)

◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 事前(3日)◇TPCスコッツデール (アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

前週「ファーマーズインシュランスオープン」の“ハイライト”となったルール騒動。3日目10番でパトリック・リードがラフに打ち込んだ際、ボランティアや同伴競技者を含めて誰も跳ねる瞬間を見ていなかったためボールが埋まっていると判断し、無罰で救済を受けた。

翌日にはロリー・マキロイ(北アイルランド)も3日目の18番で同じ状況が発生していたことが判明。リードを“不問”としていたPGAツアーは改めて「両者はゴルフ規則16.3(地面にくい込んでいる球)に基づいて適切な救済を受けた」と声明を出した。

さらにマキロイのもとには、週明け1日にツアーからメールが送られてきた。1分半ほどの捜索の末に見つかったマキロイのボールを、実はボランティアが踏んでいたというもの。「地面にくい込んだボールとして救済を受けたけど、踏まれていたとは知らなかった」と明かした。

リードもマキロイも、その後中継カメラが捉えた映像でボールが小さく跳ねる様子が確認されたことからSNSを中心に騒動が拡大した経緯がある。踏まれていたとなれば、バウンドしたボールが埋まってしまうことも十分に考えられる。

本来ならゴルフ規則9.6(外的影響が拾い上げた、動かした球)が適用され、もとの位置にリプレースするケース。ボールが踏まれたことを知らなかったため、ピッチマークに入ったとしてドロップ処置による救済を受けた。

「日曜の夜にビデオを見た後、自分が正しかったのか疑問もあった」というマキロイは「自分の行動が正しかったことをうれしく思う」とうなずいた。

【ゴルフ規則9】球はあるがままにプレー;止まっている球が拾い上げられる、動かされる
(中略)止まっている球が、ストロークが行われる前に誰かに、または外的影響によって拾い上げられたり、動かされた場合、その球は元の箇所にリプレースしなければならない。
9.6外的影響が拾い上げた、動かした球
外的影響(ストロークプレーの別のプレーヤーや別の球を含む)がプレーヤーの球を拾い上げたり、動かしたことが「分かっている、または事実上確実」な場合:
・罰はない。
・そして、その球を元の箇所にリプレースしなければならない(分からない場合は推定しなければならない)

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