48インチ封印も荒れた序盤 デシャンボーはカムバック「忍耐できた」
2020/11/13 10:14
◇海外メジャー◇マスターズ 初日(12日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)7475yd(パー72)
圧倒的な飛距離で注目を集めるブライソン・デシャンボーは、大会初日を2アンダー「70」とした。シャフト長48インチの1Wは「まだ100%の準備ができていない」と封印し、45インチを握ったが、序盤から幾度もピンチに見舞われた。
スタートホールの10番で1.5mのバーディパットを外したデシャンボーは、続く11番で1Wショットを大きく左の林に曲げた。OBの危険もあったが、林の中から脱出して、寄せワンのナイスパー。だが、13番でも「ドローを掛けきれなかった」とフェアウェイ右の林に打ち込み、今度は松葉の上から「欲張った」とグリーンを狙って左のブッシュに打ち込んだ。
かろうじて球を見つけたが、アンプレヤブルを宣言して5オン2パットのダブルボギー。暫定球はクリークにつかまっており、「キャディが(球を)見つけてくれた。それだけでも、すでに今週の仕事をしたと思う」と傷口を最小限にとどめた。
以降は5バーディ(1ボギー)と巻き返した。「忍耐強くプレーできたことに満足している。きょうは何度かリスクを取ってうまくいかなかったけど、最後まで自分をコントロールできたことを誇りに思う。(上がりの)8番と9番でバーディを獲れたことは、自分の集中力と、ここで戦いたいという意欲の証拠だ」と胸を張った。
「普段、気持ち良く振れていたら(スイングは)どんどん速くなっていく。きょうは少し(身体が)硬かった」という初日。本来のポテンシャルはまだ発揮できていないが、2日目以降への望みはつないだ。